輸血医療科

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ご挨拶

田中医師

輸血は出血を伴う手術や抗がん剤治療における骨髄抑制など、がん治療において重要な役割を果たしています。その歴史は古く17世紀に最初の記録があります。医学の様々な分野でめざましい進歩が見られる中で、輸血は現在でも善意で献血して下さった方の血液を原材料として製剤が作られており、限られた資源による代替療法のない医療行為です。また、他人の細胞を体の中に入れる治療であり、臓器移植と言っても過言ではありません。以前は輸血によるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症が問題でしたが、日本赤十字社の努力によってこれらの感染症は著しく減少しています。一方、頻度は低いものの重篤なアレルギー反応のリスクがあり、また近年献血して下さる方が徐々に減っていることもあり、輸血は必要最小限で行われるべき治療です。当輸血医療科では輸血の適正使用を推進しています。また輸血のみならず同種造血幹細胞移植に使用する幹細胞や同種造血幹細胞移植後の造血器腫瘍の再発に対して行うドナーリンパ球輸注療法のリンパ球、同種造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)の治療で用いる間葉系幹細胞の管理・調整も行っています。このように従来の成分輸血のみならず、様々な細胞治療も行うことが輸血医療の新しい姿です。

血液・腫瘍内科(血液)部長(兼)輸血医療科部長

田中 正嗣たなか まさつぐ

田中 正嗣

たなか まさつぐ

田中 正嗣

部長

卒業年次:平成8年卒 / 平成14年修

卒業大学:横浜市立大学/ 横浜市立大学大学院

専門領域:血液

【専門医/認定医】

・日本内科学会 総合内科専門医・指導医 ・日本血液学会 血液専門医 ・指導医 ・日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医 ・日本感染症学会 infection control doctor (ICD)

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