放射線治療は日々進歩し、腫瘍に対して放射線量を集中し、正常な臓器への放射線量を低減する様な高精度化が進められています。当センターでは光子線治療(X線、電子線、小線源治療)、重粒子線治療(炭素線)を実施しています。当科には経験が豊富な医学物理士と放射線治療品質管理士が在籍し、医師の処方のもとで医学物理的な知見に基づいた治療計画の立案、治療線量の評価、治療装置の品質管理、治療成績向上に向けた物理学的・生物学的な研究を行っています。医師、看護師、放射線技師、エンジニアらと連携し、患者さんへ安全かつ高精度な放射線治療を提供します。
当センターは、年間治療件数が1000件を超える日本有数の放射線治療施設です。光子線治療(X線治療)では、強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)や体幹部定位放射線治療(SBRT)などの高精度放射線治療から緩和照射まで幅広く提供しています。小線源治療では、CT画像を用いた画像誘導密封小線源治療(IBGT)を実施しています。治療技術の高精度化に伴い、その品質管理は欠かせません。私たちが作成する高精度放射線治療計画は、ガイドラインに準拠するだけでなく、治療後の生活の質(QOL)を意識した、きめ細かいプランニングを心がけています。また、精度検証を積み重ねた上で最新技術を患者さんに提供し、安心して治療を受けられるように、日々の精度管理に努めています。
当センターには、世界トップクラスの性能を誇る重粒子線治療装置i-ROCK(アイロック)が設置されています。最新の照射技術であるスキャニング法が採用されており、複雑な腫瘍形状に合致した照射が可能であり、正常な臓器への放射線量を最小限に抑え、腫瘍へのピンポイント照射が可能です。すべての治療室にCT撮影装置(in-room CT)を設置しており、治療時に撮影したCT画像を使って放射線量の分布を計算し、治療の安全性と正確性を評価しています。患者さんの体格変化や体内状況の変化をキャッチした場合は、その状況に合わせて治療計画を作り直すことが可能です。重粒子線治療の詳細についてはi-ROCK紹介のホームページをご覧ください。
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