診療科からのお知らせ/コラムはありません。
血液・腫瘍内科(腫瘍)部長 はしもと ちずこ
橋本 千寿子
当科は血液がん(造血器腫瘍)のなかでも、悪性リンパ腫や慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫に代表される形質細胞腫瘍といった、 おもに成熟リンパ球に由来する疾患の診療を担当しています。また、他院で検査を行なっても原発臓器がはっきりせず、 原発不明がん疑いとしてご紹介いただく場合の当院の窓口にもなっています。当科はこれまで、神奈川県内外より多くの患者さんをご紹介いただき、 それぞれの患者さんにとって最良と考えられる治療の提案をモットーに、豊富な診療実績を積んでまいりました。 リンパ系腫瘍、原発不明がんの診断や治療についてのセカンドオピニオン外来も随時受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
腫瘍内科では、一般に診断が難しいとされているリンパ系腫瘍や原発不明がんに対し、病理診断科や放射線診断・IVR科と綿密な連携を図り、迅速な診断を心がけています。個々の患者さんの治療方針は、関連する複数診療科の医師及び多職種のスタッフが参加するキャンサーボードも活用し、患者さんとも十分相談しながら、それぞれの方にとって最良と考えられる治療が提案できるように心掛けています。以下に各疾患領域の診療概要を簡単にご紹介いたします。診療に関して、不安や疑問点などがございましたら、遠慮なく担当医にお尋ねください。
<リンパ系腫瘍の診療>
当科は年間150人以上の新規のリンパ系腫瘍の患者さんをご紹介いただき、診療にあたっています。日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)リンパ腫グループや造血器腫瘍研究会などのリンパ系腫瘍の治療開発を目的に活動する全国的な研究グループの一員として、様々な臨床試験にも参加しています。治療の提案に当たっては、お一人お一人のご病気の状況に応じて、標準的治療のほか、臨床試験や治験をご案内させていただく場合があります。また、血液内科との密接な連携のもと、同種造血幹細胞移植療法を提供しています。CAR-T療法は実施可能施設と連携を図り、適切な時期にご紹介できるように心掛けています。
<原発不明がんの診療>
原発不明がんとは、十分な検査を行っても、最初に発生した臓器(原発)がはっきりせず、転移した部位でのみ診断されるがんの総称です。成人固形がんの1~5%を占めるとされています。がんゲノム医療拠点病院である当院では、自施設で、がん遺伝子パネル検査の実施が可能です。原発不明がんの場合は、診断早期よりこの検査をご提案しています。
患者さんの一部は、当院での精査の結果、原発が特定されることがあります。この場合は、特定した原発部位の治療を担当する専門診療科において、治療方針が提案されます。
精密検査を行っても原発が特定されない場合は、原発不明がんとして、免疫チェックポイント阻害薬や抗がん剤治療などを含め、お一人お一人のご病状に合わせて診療方針を検討します。
はしもと ちずこ
橋本 千寿子
部長
卒業年次:平成6年卒
卒業大学:岡山大学
専門領域:腫瘍
【専門医/認定医】
・日本内科学会認定 総合内科専門医 ・日本血液学会認定 血液専門医 ・日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
たかはし ひろゆき
髙橋 寛行
医長
卒業年次:平成19年卒 / 平成24年修
卒業大学:横浜市立大学 / 横浜市立大学大学院
専門領域:血液・腫瘍
【専門医/認定医】
・日本内科学会 総合内科専門医・指導医 ・日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医 ・日本血液学会 血液専門医・指導医 ・日本輸血・細胞治療学会 認定医 ・日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医 ・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 ・細胞治療認定管理師
てらなか ひろし
寺中 寛
医長
卒業年次:平成22年卒
卒業大学:北里大学
専門領域:血液・腫瘍
【専門医/認定医】
・日本内科学会 総合内科専門医 ・日本救急医学会 救急科専門医 ・日本血液学会 血液専門医
ひろせ なつき
廣瀬 奈津季
医師
卒業年次:平成30年卒
卒業大学:弘前大学
専門領域:血液・腫瘍
やまのかわ はるか
山ノ川 晴花
医師
専門領域:腫瘍
さかい りか
酒井 リカ
病院長
卒業年次:平成元年卒
卒業大学:佐賀医科大学
専門領域:血液・腫瘍
【専門医/認定医】
・日本内科学会 総合内科専門医・指導医 ・日本血液学会 血液専門医・指導医 ・日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医 ・日本輸血・細胞治療学会 認定医 ・日本造血・免疫細胞療法学会 造血細胞移植認定医 ・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 ・細胞治療認定管理師
診療科等 | 外来 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|---|
血液・腫瘍内科(腫瘍) | C |
橋本千寿子 廣瀬奈津季 |
高橋寛行 寺中寛 |
橋本千寿子 山ノ川晴花 |
橋本千寿子 高橋寛行 |
高橋寛行 寺中寛 |
区分 | 2021 | 2022 | 2023 |
新患者数 | 228 | 226 | 246 |
延患者数 | 12,681 | 12,936 | 12,762 |
区分 | 2021 | 2022 | 2023 |
新入院患者数 | 637 | 732 | 711 |
延入院患者数 | 9,525 | 8,887 | 9,330 |
グラフは2019年~2023年に当科にご紹介いただいた患者さんのうち、悪性リンパ腫、形質細胞系腫瘍、原発不明がんの患者数です。
臨床試験名 | 対象疾患 |
---|---|
JCOG1411 | 未治療進行期低腫瘍量濾胞性リンパ腫 |
JCOG2008 | 未治療進行期高腫瘍量濾胞性リンパ腫 |
HMCSG-GB-RRFL | 再発濾胞性リンパ腫 |
JCOG1911 | 移植非適応未治療多発性骨髄腫 |
診療科・部門・センターDepartment
診療科
センター
院内共通診療科
中央部門
ページガイド
サイトマップを開く