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白血病と聞くと「不治の病」と思われる方もいるかもしれません。実際には多くのがん腫の中で化学療法(抗がん剤治療)が非常に発達した領域です。化学療法や同種造血幹細胞移植で白血病を克服し、社会復帰されている患者さんも多くいらっしゃいます。一人でも多くの患者さんが白血病を克服し、元の生活を取り戻すことが私たちの願いです。
血液・腫瘍内科(血液)部長
田中 正嗣たなか まさつぐ
当科では主に急性白血病や骨髄異形成症候群に対する化学療法、および同種造血幹細胞移植を行っています。これらの疾患および治療は感染症を合併するリスクが高く、全て無菌病棟(全30床)で行っています。日本成人白血病治療研究グループ(JALSG)に所属し、ここで行っている臨床試験に参加し、患者さんに最新の治療を提供しています。また、近年は急性白血病の治療にも分子標的薬が続々と導入されており、当科でも積極的に分子標的治療を行っています。これらの化学療法でも治癒が困難な患者さんには同種造血幹細胞移植を行っています。この移植治療は当科が最も得意とする治療であり、他の病院で化学療法を受けた後に同種造血幹細胞移植を受けるために当院に転院される患者さんも多くいらっしゃいます。このような様々な治療の中から個々の患者さんに最適な治療を選択するためには患者さんの病気を詳しく調べる必要があります。当科では本年から保険適用となった造血器腫瘍遺伝子パネル検査(ヘムサイト)を自施設で行うことができます。これは造血器腫瘍に関連する数百におよぶ遺伝子異常を一度に調べることができる検査です。当科では医師や看護師のみならず、薬剤師、検査技師、リハビリテーションスタッフ、栄養士など多くのスタッフと協力しチーム医療を行っています。急性白血病の治療は数ヶ月間の長い入院治療が必要です。当院の経験豊富なスタッフによるチーム医療で患者さんの入院生活をサポートいたします。
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