外来化学療法室は通院する患者さんを対象とした、がん薬物療法の注射・点滴治療を提供する部門です。診療科医師、外来看護師、外来化学療法室看護師、薬剤師、当番医に加え、栄養士やメディカルソーシャルワーカー、医療相談室担当看護師など多職種・多部門が連携して、外来化学療法を継続する患者さんお一人お一人に安全かつ安心な外来化学療法を提供できるように努めています。外来化学療法にかかわる疑問や質問、あるいは、困りごとなどがございましたらお近くのスタッフにお気軽にお声掛けください。
呼吸器内科部長 兼 外来化学療法室長
齋藤 春洋さいとう はるひろ
受付時間 | 月~金曜日、午前8:30から午後17:15 |
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設備 | 待合室、点滴室、注射室2室、面談室1室 |
治療用ベッド | 電動リクライニングチェア44床 ベッド16床 |
当番医師 | 1名(交代制) |
看護師 | 30名(非常勤含む) |
薬剤師 | 2.5名(交代制) |
周辺業務補助 | メディカルアシスタント 2名 看護補助 4名 |
対象者 | 外来で化学療法を受ける患者さん |
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1.採血・採尿
1階自動再来受付機にて受付後、採血等の検査を受けて下さい。すべての検査結果がでるまでに40~60分かかります。
2.体温・血圧・脈拍・体重の測定と問診票の記載
診察待ち時間の間に、2階総合受付横のエリア(写真)で体温・血圧・脈拍・体重を測定していただき、当日の体調も含めて、問診表(写真)に記載をしてください(問診表は当日にご自宅で記載したものを持参していただくことも可能です)。
午前11時までの時間帯は、問診票を記載するエリアに外来化学療法室の看護師が待機し、問診票の記載方法のほか、当日の体調や困りごとなどの相談をお受けしています。お気軽にお声かけください。
診察(2階)
診察時に医師へ問診票を渡して体調や副作用の状況などをお伝えください。担当医は、問診票の記載事項、身体状況、検査結果などから当日の治療の可否を決定します。
薬剤調製
診察時に医師より治療実施可能の指示が出されると、薬剤師が治療薬の無菌調製を開始します。その際、患者さんの採血結果と投与歴を確認し、指示が適切かどうかの判断を行っています(データのダブルチェック)。外来化学療法室に治療薬が届くまで通常60分~90分程かかります。
3.外来化学療法室受付(2階)
診察後、化学療法室の受付を行ってください。受付で渡されるリストバンドを装着し呼び出しカード受付後、治療開始時間まで、院内待機していただきます。この時間に軽いお食事や検査予約など行なっていただけます。
4.入室
治療の準備が整いましたら、1回目の呼び出しを行います。1回目にカードがなりましたら、外来化学療法室待合室にお戻りいただき、手荷物を待合室のロッカーにいれて、外来化学療法室待合室内でお待ちください。再度呼び出しベルが鳴り、「化学療法室にお入りください」と表示されましたら、スタッフが席にご案内しますので、待合室内の化学療法室入り口より治療室内にご入室ください。
5.治療開始
看護師が点滴を開始する前の静脈血管の穿刺を行い、薬剤の投与や交換などの点滴管理を行います。処置開始前には、患者誤認防止のため、ご自身でお名前を言っていただいた後、リストバンドのお名前と電子カルテを確認させていただきます。また、問診票を確認しながら、副作用の対処法等、患者さんの様々な困りごとにできる限り対応していきます。
6.点滴終了
点滴針を抜いた場所を指で5分程度押さえて止血して頂き、その後ご帰宅して頂きます。
外来化学療法室で治療を予定されている患者さんを対象に、治療当日の流れ等を以下のスケジュールでご案内させていただいています。オリエンテーションでは、看護師より日常生活での工夫などもお伝えしています。
※コロナ感染対策の一環として、現在、集団オリエンテーションは中止しています。
日時 | 毎日2回 約30分程度 8:55集合・9時開始、15:55集合・16時開始 |
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集合場所 | 外来化学療法室 |
注意事項 | ※入院中・外来通院中は問いません。 ※予約は不要です。 |
外来化学療法室に常駐している薬剤師より、治療中または治療の前後にお薬の説明を行う場合があります。抗がん剤の効果や副作用、また副作用に対するお薬の使い方など、文書等を用いてご説明いたします。
お薬に関してご相談がある際は、お気軽に近くのスタッフにお声がけください。
当院では、保険薬局との連携(薬薬連携)を行っています。
抗がん剤の治療スケジュールや検査値、副作用の状況などを、お薬手帳を活用して、かかりつけの保険薬局へ情報提供を行う場合があります。
保険薬局と情報共有を行うことで、飲み薬との相互作用や、副作用の確認などが可能になります。
また、患者さんから、かかりつけの保険薬局へご相談いただいた内容は、保険薬局から当院薬剤科へ情報のフィードバックがされるので、早期の副作用の発見や、主治医の次回診察へ反映することができます。
看護師が治療中に副作用の対処方法やご自宅での困りごとなどについて問診票などを活用して、確認させていただきます。また、インフューザーポンプで治療を行いご自宅で針を抜く必要のある患者さんには、抜針の方法をお伝えしています。
お薬の種類も様々であり、お一人お一人副作用症状は異なります。外来化学療法室では、患者さんご自身あるいはご家族の協力のもと、ご自宅でセルフケアが行えることを目指した関わりを大切にして、患者さんやご家族に声をかけさせていただいています。味覚や食欲低下の相談には栄養士が、治療による脱毛などの外見の変化に対するお悩みにはアピアランスサポ―トセンターの職員が、復職支援や緩和ケアにも精通した職員が相談を伺います。患者さんとご家族が外来化学療法を継続しながら、ご自宅でよりよい生活を送れるよう、スタッフ一同で支援させていただきたいと考えています。
治療を行うにあたり、以下のご相談についてはがん相談支援センターと連携を図っています。待ち時間などを活用して利用することもできます。困りごとは看護師へお声かけください。
当院の外来化学療法件数は年々増加しています。2020年度の外来化学療法室で点滴のがん薬物療法を受けた患者数は延べ26,668人、注射は6,730人でした。診療科別患者数は、肝胆膵内科、乳腺外科、消化器内科、呼吸器内科の順に多く、次いで、大腸外科、腫瘍内科と続きます。治験治療も数多く受け入れています。
2020年度診療科別治療件数(外来化学療法室における)
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