検査科

ご挨拶

患者さんへのメッセージ

検査科は国際基準であるISO15189を取得し維持継続をしており、迅速で質の高い検査と情報を患者さんと診療に提供することで、がん専門病院の一端を担っています。業務としては採血、生理検査、病理検査、輸血検査、細菌検査、血液形態検査、検体検査、治験検体処理検査、品質管理があり、総勢66名で行っております。患者さんと直接、接する場は採血室と生理検査室になります。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SO15189認定施設

神奈川県立がんセンター 検査科は、臨床検査の技術・能力を保証する国際規格「ISO15189」を2017年3月16日に取得しました。この国際規格の要求事項に基づき、迅速で質の高い検査と情報を提供することで、がん専門病院の診療の一端を担っています。
認定施設としてより一層の品質管理と技術の向上を目指し、検体採取(採血等)から検査結果報告まで、患者さんへのサービス向上に日々努めています。

外来採血について

診察に必要な採血・採尿を行っています。

  • 場所 正面玄関 右手 採血室
  • 時間 7:30 開錠
       8:00 受付開始・採血開始 ~ 外来終了時
  • 来院後、再来受付機に診察券を通してください。(再来受付機稼働時間 7:30~17:00)
    注)前日採血にお越しの方は、再来受付機稼働時間内にお越しください。
    混雑する時間帯を避けて、なるべく午後にお越しいただくことをおすすめします。
  • 採血室受付開始前にお越しの方は、整理券を受け取りお待ち下さい。
  • 採血室受付開始後、整理券番号順に受付を行います。
    注)番号呼び出し時に不在の場合は、次の番号の方を優先します。
  • 整理券配布終了後は、順次受付致します。

注意点

  • 肘上まで出しやすい服装でお願い致します。
  • 下記に該当する場合は、採血前に採血担当者にお伝えください。
    1. 採血で気分が悪くなったことがある方
    2. アルコール消毒やテープでかぶれたことのある方
    3. 血液の止まりが悪い方
  • 採血後の止血は、止血用テープの上から5分以上押さえ、揉まないようにして下さい。

生理機能検査を受けられる方へ

生理機能検査…予約時にお渡しする『検査について』を前もってよくお読みください。

心電図検査

両手首・両足首・胸部に電極をつけ、心筋の働きにより生じるごく小さな電気を波形として記録するもので、不整脈や心筋梗塞の有無、虚血等の状態を調べるために用いられます。検査時間は5分程度で、痛みはありません。

[検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装でお越しください。
検査時にはベッドに仰向けになり、上半身は胸部と手首が見えるように衣服をまくってください。また足首が見えるように靴下を下げてください。全身の力を抜いて楽にしてください。

呼吸機能検査

肺は血液中に酸素を取り込み、血液中の二酸化炭素を口や鼻から気体として体外に排出しています。このガス交換のための換気機能と肺胞機能を測定します。

  • 呼吸機能(手術前)検査については肺活量・努力性肺活量の2項目について検査を行い、検査時間はおよそ5~15分です。
  • 呼吸機能(精密)検査については肺活量・努力性肺活量・機能的残気量・肺拡散能の4項目について検査を行い、検査時間はおよそ15~30分です。

[検査を受けられる方へ]

呼吸機能(精密)検査を受けられる方は予約時間の24時間前から煙草を吸わないでください。また2時間前までにお食事を済ませてください。
座って検査を行います。鼻をつまんで、マウスピースを口にくわえて口呼吸をします。いずれの検査も検査技師が呼吸のタイミングを誘導します。正確に検査を実施するためにご本人の努力と協力が必要です。大きな深呼吸や勢いよく息を吐き出す時は掛け声に合わせていただくことが必要です。
呼吸機能(精密)検査は時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

運動負荷心電図(トレッドミル運動負荷試験)検査

心電図と血圧を測定しながらベルトの上を歩いていただき、運動中や運動前後の心電図と血圧の変化を観察し、虚血性心疾患の有無や運動耐容能を調べます。検査は医師により行われます。検査時間はおよそ30分です。

 [検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装と歩きやすい靴でお越しください。女性には検査衣(上着)を用意しております。
時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

ホルター心電図検査

  携帯型心電計を使用して日常生活中の心電図を長時間(24時間)記録し、症状と一致した不整脈や狭心症などの心電図変化をとらえる検査です。また、ペースメーカの動作評価や薬物治療効果の判定にも用いられます。

[検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装でお越しください。また、行動記録カードに検査中の行動をつけていただくため、筆記用具と時刻がわかるもの(携帯電話や時計等)をお持ちください。時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。 胸部に電極を装着し、記録器は腰に固定します。記録器を装着している間は入浴・シャワーはできません。また電気毛布等の使用もご遠慮ください。
検査室からお渡しする行動記録カードの記入をお願いします。方法は技師が説明いたします。翌日は指定の時間に機器を外しますので、K受付にお越しください。

心臓超音波検査

超音波を用いて心機能や弁膜症の重症度等を評価する検査です。心雑音・動悸・息切れ・胸痛・浮腫・発熱持続などの精査や抗がん剤による心機能低下の有無、耐術能の評価に用いられます。検査時間はおよそ15~30分です。

[検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装でお越しください。食事の制限はありません。時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。
検査時は上半身裸になり、左側臥位や仰向けになります。胸部にエコーゼリーを塗ってプローブを当て検査をします。技師の指示に合わせて呼吸を調節してください。
時間予約された方は、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

腹部超音波検査

超音波を用いて主に肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈の形態学的変化や病変の有無などのスクリーニングおよび精査を行います。検査時間はおよそ20~40分です。
また腹部超音波検査と同時にフィブロスキャン検査を行う場合があります。

フィブロスキャンとは非侵襲的に肝臓の硬さと繊維化を定量的に測定するもので、慢性肝疾患の評価に使われます。計測にかかる所要時間は5~10分位です。

その他、医師による造影剤を使用した超音波検査、超音波下で病変部に針を穿刺し組織を採取する肝生検・腎生検やラジオ波焼灼(RFA)治療を行うことがあります。

[検査を受けられる方へ]

午前の検査の方…前日の夕食は午後8時ころまでに済ませ、以降検査まで食べ物は取らないでください。水やお茶は検査の3時間前まで摂っていただいて構いません。牛乳などの乳製品の摂取はおやめください。

午後の検査の方…前日の夕食までは普通の食事で構いませんが、なるべく消化の良いものを午後8時までに、当日の朝食は半分程度に控えて召し上がってください。水分のみ午前10時まで摂っていただいて構いません。乳製品は避けてください。

なるべく上下別の着脱しやすい服装でお越しください。
心臓病や血圧のお薬は服用されて構いません。
検査時は服や肌着をまくって腹部が見えるようにし、ベッドに仰向けになります。両腕を枕側に挙げ、腹部にエコーゼリーを塗って、プローブを当て検査をします。
医師・技師の指示に合わせて呼吸を調節してください。
時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

表在(乳腺・甲状腺・頸部)超音波検査

超音波を用いて、乳房内および腋窩等の病変の有無、存在部位、大きさおよび性状の評価や薬物療法の治療評価を行います。
また甲状腺内および頸部・鎖骨上等の病変の有無、存在部位、大きさおよび性状の評価を行います。さらにカラードプラ法により、甲状腺の機能および結節の血行動態の観察も行います。検査時間はおよそ20~40分です。
その他、医師による乳腺・頸部超音波検査や、病変部に針を穿刺して細胞または組織を採取する検査を行うことがあります。

[検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装で、特に甲状腺・頸部検査の方は襟元が広く開く衣服でお越しください。ネックレス類は事前に外してください。
乳腺超音波の検査時は上半身裸になり、ベッドに仰向けになります。検査側の腕を枕側に挙げ、胸部にエコーゼリーを塗ってプローブを当て検査をします。
甲状腺・頸部超音波の検査時は着衣の襟元を開け、ベッドに仰向けになります。バスタオルを筒状に丸めたものを頸背部に敷き、頸部を十分伸ばした姿勢でエコーゼリーを塗って、プローブを当て検査をします。
時間予約の方は、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

下肢静脈エコー

超音波を用いて足の付け根から足首までの静脈を観察し、血栓の有無を調べます。
検査時間はおよそ20~40分です。

[検査を受けられる方へ]

なるべく上下別の着脱しやすい服装でお越しください。
検査時は上半身着衣のまま、下半身は下着1枚になり、ベッドに仰向けや座った姿勢になります。足の付け根から足首までエコーゼリーを塗って、プローブを当て検査をします。 時間予約の方は、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

聴力検査

当院では標準純音聴力とチンパノメトリ―の検査を実施しています。
標準純音聴力検査は気導・骨導においてどの程度まで小さい音を聞く能力があるかを検査します。難聴の程度や障害の部位の推定に利用されます。検査時間はおよそ30~40分位です。
チンパノメトリ―では中耳腔内圧と鼓膜・中耳系の可動性を調べます。検査時間はおよそ5分位です。

[検査を受けられる方へ]

耳垢などにより、聞こえが悪くなることがありますので、可能な範囲で事前に耳の掃除をお願いします。標準純音聴力検査ではボックス型の防音室の中で検査をします。チンパノメトリ―では検査機器を耳に密着させて空気圧を変化させるため、飛行機に乗った時のように耳がツンとすることがあります。 時間予約検査ですので、予約時間の10分前までにK受付にお越しください。

心電図検査

呼吸機能検査

運動負荷心電図検査

超音波検査

聴力検査

部門紹介

病理検査室

病理検査室は病理組織学的診断(生検組織診断、手術標本組織診断、手術中の迅速診断)、細胞診診断及び病理解剖が主な業務で、病理診断科医師と臨床検査技師の連携で成り立っています。
新病院になり、手術室、内視鏡室の増加に伴い組織診断検査や術中迅速診断が増えています。

業務内容
  • 細胞診診断

採取した細胞にがん細胞が無いかを調べます。主な対象検体は、子宮頚部、体部の婦人科検体、乳腺、   甲状腺、唾液腺、リンパ節などの穿刺吸引検体、尿、痰、体腔液などです。標本作製から1次スクリーニングまでを臨床検査技師が行っています。

  • 病理組織診断

組織片や臓器を検索し、病変の有無や種類を診断します。診断は病理診断科が、固定、包埋、薄切、染   色などの標本作製は臨床検査技師が行っています。内視鏡や穿刺吸引、外来で採取される小さな組織片(生検材料)から、手術室で採取される臓器(手術検体)まで様々なものが対象となります。生検検体では  良悪の診断が主ですが、手術材料では腫瘍の大きさ、悪性度、転移の有無などが判定され、病期を決定 するうえで重要とされています。

  • コンパニオン診断

コンパニオン診断とは、個別化医療として医薬品の効果や副作用を投与前に予測するために行われる  臨床検査のことです。今後、個別化医療が進む領域として、たとえばエストロゲン受容体・プロゲステ ロン受容体(乳癌)、Her2タンパク(胃癌、乳癌)、EGFRタンパク(大腸癌)、ALKやPDL-1(肺癌)、 などで、これらの免疫染色検査が増加すると予想されます。臨床検査技師は免疫染色やin situ hybridization法を含む標本作製に携わっています。

  • 手術中の迅速診断

手術中に組織の一部を切り取って病理診断を行います。主に病巣が採り切れているか、転移の有無等 を調べます。標本作製が難しく、技師の熟練が必要とされます。

  • 病理解剖

ご遺族の了承のもとに、ご遺体の解剖を行います。病理解剖により生前の診断や治療の正当性、治療効 果の有効性などを調べます。

主な設備

換気設備の整った切り出し室

ホルマリン等の有害物質の排気が可能となり、 安心して切り出し作業が行えます。

ホルマリン固定装置

臓器のホルマリン固定を行います。 密閉式で作業環境がよくなりました。

自動包埋装置

切出した組織片を自動で脱水、脱脂、 パラフィン浸透させるための機械です。

自動染色封入装置

病理診断の基本となるヘマトキシリン-エオジン染色や、 パパニコロウ染色及び封入を自動でおこないます。

自動免疫染色装置

免疫染色を前処理も含め自動で行います。

輸血検査室

当院では適正な輸血管理を行う事で、輸血管理料Ⅰ、輸血適正使用加算を取得しています。
安全に輸血を受けていただくために、輸血の準備から実施まで、多くの医療従事者が確認を行います。

細菌検査室

当院の細菌検査は、主に一般細菌同定検査(炎症の原因となっている細菌の検索)と、薬剤感受性検査(どのような抗菌薬が効くかを調べます)を行っています。またウイルスやその他の病原体の迅速抗原 検査なども担当しています。


がんセンターという病院の性質上、免疫の弱った患者さんやいろいろな薬を使用している患者さんも多く、薬剤耐性菌(いろいろな抗菌薬が効かなくなっている細菌)の検出にも力を入れています。 病院の感染制御チーム活動(ICT)にも積極的に参加し、院内感染の防止などにも貢献しています。

血液形態検査室

  • 血液像
    血液中に存在する赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を顕微鏡で観察し、異常を調べます。
  • 骨髄検査
    末梢血で異常が認められたときは、骨髄を採取し、形態的な異常を調べます。
  • フローサイトメトリー
    血液細胞の細胞表面マーカーを調べる検査です。白血病や悪性リンパ腫の診断に役立ちます。また、造血幹細胞の数を調べることもでき、造血幹細胞移植を行う際に も重要な検査です。
  • 染色体検査
    血液細胞の染色体の異常をFISH法を用いて検出します。血液疾患の病型分類や治療薬の選択、予後判定などに有用な情報が得られます。

生理検査室

生理検査とは、様々な機器を使用して生体内情報を得る検査です。
当検査室では各種心電図や呼吸機能検査、各臓器の超音波検査などを女性技師が行っています。又、医師による超音波検査や穿刺検査、治療なども行います。
検査受付時間は平日8:30~外来終了までとなります。
予約検査については予約時間の10分前までに超音波・生理機能検査受付「K」にお越しください。

治験検体処理検査室

治験や臨床研究の検体処理と管理を行っています。
治験検体は、複雑で煩雑な処理や、厳重な管理体制の元、外注検査として院外へ搬出されます。

検体検査室

私たち検体検査室は、病院内で行う検査の中で、血液、生化学、感染症、腫瘍マーカー、尿、便などの検体検査を行っています。また日当直も行っており、24時間、365日、緊急検査に対応しています。
平成25年11月に新検査室に移転し、測定機器や検査システムをリニューアルし、検査報告時間の短縮が可能となりました。
それでは、日常的な流れとして採血室の受付から検査までをご紹介致します。

外来採血室受付

検査を実施するために、まず採血室で受付を行います。ここでは外来患者さんの診察券をもとに、医師からの指示を確認し、検査に必要な採血管及び尿カップを準備しています。

  • 検体検査室

患者さんから採取した血液は、検体検査室に運ばれます。ここでは主に血液検査、生化学検査、尿検査、感染症検査、腫瘍マーカー等の受付を行っています。
自動分注機を使用して、血液を生化学検査、腫瘍マーカー、外注検査用検体等に分注して各検査担当部署に振り分けます。
  • 血液検査

血液の検査では、血算(赤血球数、白血球数、血小板数、白血球分画の自動分類など)と凝固系の測定を行っています。

すべて測定器を2台ずつ導入し、バックアップ体制も万全となっています。

  • 生化学検査

生化学検査は測定機器2台で対応しており、遠心分離した検体で、肝機能や腎機能、その他たくさんの項目を迅速測定しています。大型測定機を導入したことにより処理能力が向上し、報告待ち時間の短縮を図っています。

  • 腫瘍マーカー・感染症検査

腫瘍マーカー検査は化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)で測定しています。放射性物質を使わないため安全で迅速に測定できます。
感染症検査は自然界にも存在する菌の検査の為汚染しないように注意深く測定しています。

  • 尿検査

ここでは尿検査全般、便検査、穿刺液、髄液などの検査を行っています。
また、尿や穿刺液中に出現する細胞の数と種類の判定などもしています。

検査データの基準範囲

以下のPDFファイルをご覧ください。
検査データの基準範囲(PDF)

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