大学病院などで研究開発された最新の医療技術で保険診療が認められないもののうち、国民の安全性を確保し、患者負担の増大を防止するといった観点も踏まえつつ、国民の選択肢を拡げ、利便性を向上するという観点から、保険診療との併用を認めて、この医療技術による療養を受けやすくした制度であり、厚生労働大臣が指定するものです。
将来的な保険導入のための評価を行うものとして、保険診療との併用を認め、実施している保険医療機関に定期的な報告を求め、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うこととなっています。
通常診療と共通する部分は保険診療となり、先進医療に関する部分は保険診療が適用されず全額自己負担となります。
当院では現在、以下の技術が認められています。
先進医療技術名 | 適応症 |
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重粒子線治療 |
厚生労働省 先進医療の各技術の概要 第2項先進医療【先進医療A】に基づく 参照 厚生労働省ホームページ |
重粒子線治療 非小細胞肺がん | 非小細胞肺がん(ステージがI期であって、肺の抹消に位置するものであり、かつ肺切除術が困難なものに限る。) |
陽子線治療(当院では陽子線治療を行う体制はありません。当院では外科的切除治療のみを実施し、陽子線治療は国立がん研究センター東病院他5病院のいずれかで実施します。) | 根治切除が可能な肝細胞がん(初発のものであり、単独で発生したものであって、その長径が三センチメートルを超え、かつ、十二センチメートル未満のものに限る。) |
周術期デュルバルマブ静脈内投与療法 | 肺尖部胸壁浸潤がん(化学放射線療法後のものであって、同側肺門リンパ節・縦隔リンパ節転移、同一肺葉内・同側の異なる肺葉内の肺内転移及び遠隔転移のないものに限る。) |
術前のゲムシタビン静脈内投与及びナブ-パクリタキセル静脈内投与の併用療法 |
切除可能膵癌(70歳以上79歳以下で術前検査により切除可能と判断される膵癌患者に限る。) |
※ 上記いずれの療法も一定の条件を満たした患者さんが対象になります。
※ 費用については、医事課にお尋ねください。
先進医療について詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省ホームページをご覧ください。
以下のページは、厚生労働省のホームページにリンクしています。
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