診療科・各部門のご案内
麻酔科

特色

 麻酔科は、手術患者の全身管理を行うことで、患者さんが安心して手術を受けられること、外科医と協力して安全に手術が行なわれるようにすること、手術の後の痛みを極力和らげることを仕事としています。

麻酔科1 麻酔の方法にはいろいろありますが、メスを入れる場所だけに麻酔薬を注射するいわゆる局所麻酔を除くすべての麻酔法を麻酔科が担当します。全身麻酔や脊椎麻酔(腰椎麻酔)などです。
 全身麻酔では、静脈麻酔薬で入眠した後、呼吸ができる(医学用語で気道確保と言います)ために気管内チューブを気管に挿入します。その後の麻酔の維持の仕方で大きく2つに分けられます。1つは閉鎖循環式麻酔といって、揮発性麻酔薬(セボフルレン)をこのチューブを通して酸素とともに肺から吸入させる、つまり吸入麻酔によって麻酔を維持する方法と、麻酔の維持に静脈麻酔薬(プロポフォール等)と鎮痛薬(レミフェンタニール等)を組み合わせて持続的な静脈投与によって行う完全静脈麻酔とがあります。
 平成26年度の麻酔科管理麻酔件数2785件で昨年度より385件増加しました。

麻酔科2 歩ける患者さんには歩いて手術室に来ていただきます。ご家族と談笑しながら来られるということで、緊張しないで良かったと、アンケート調査の結果は好評でした。もちろん歩行不可能な方、特殊な薬剤(鎮静薬等)を使用している方、歩行入室を希望されない方は、搬送車または車椅子で入室していただいております。
麻酔科3 この歩行入室を導入した目的は、鎮静薬等を使用しないことで、患者さん自身のお口でご自分のお名前を言っていただくことでご本人確認を確実にすること、そして手術室へスムーズに入っていただくことでした。それまでは全員搬送車で入室していただいていましたが、搬送車から手術室内のベッドに移る時に時間がかかってしまい、それもお一人ずつ入っていただくために、最後の患者さんは手術室前の廊下で長い時間お待たせすることがありました。この歩行入室を行うようになって廊下で長い時間お待たせすることもなくなり、お待ちいただくにしてもいすに座ってご家族と普通に談笑しながらお待ちいただけるようになりました。

 手術後の管理も麻酔科の重要な仕事です。全身麻酔を受けた患者さんは、従来から回復室という特別な部署で麻酔から回復するまで厳重に管理していましたが、平成12年4月に、ICU(集中治療病棟)が開設されて、より一層患者さんの治療を厳格にできるようになりました。現在はHCUとして運用されていますが、術後の患者さんだけではなく、重症化した患者さんや人工呼吸が必要になった患者さん等も収容して集中的に管理します。ICU開設と同時に、ICU科が新設されましたが、麻酔科はICU科と協力してこうした患者さんの管理を行なっています。

 麻酔科の外来では、1.麻酔の術前診察と、2.がん性疼痛やがんの治療に伴う痛みの治療を行なっています。

  1. 術前診察
    患者さんを診察して既往歴や併存疾患を問診し、術前検査のデータを参考にして麻酔のリスクを評価します。必要な検査を追加する場合もあります。患者さんに麻酔の方法を説明し麻酔の同意をいただいています。
  2. 痛みの治療
    麻薬性鎮痛薬で取りきれない疼痛に鎮痛補助薬を組み合わせて処方したり、硬膜外ブロックや伝達麻酔などを使ったりして痛みの治療を行なっています。緩和ケアチームのメンバーとして、緩和ケアチームと協力しながらがん性疼痛を治療しています。がんの治療に伴う痛み(術後疼痛や免疫の低下による帯状疱疹後神経痛など)は麻酔科外来が中心となって治療しています。がんは治ったのに痛みが残った患者さんの治療をしています。麻酔科外来は、がんセンターの臨床各科からの紹介で受診するシステムになっています。

 がんセンターでは麻酔を受ける前に経口的に水分補給をして頂けます(経口補水療法)。従来は麻酔を受ける前には点滴をして、のどの渇きや、空腹を我慢してもらいました。しかし研究の結果、場合によっては必ずしも点滴の必要のないことが明らかになりました。

 点滴しないことにより患者さんは、

  1. 安静の必要がなくなる
  2. 手術前の緊張感が和らぐ

 経口的に補水することにより患者さんは、

  1. 口渇感・空腹感が和らぐ
  2. 体内の代謝がより生理的に行われる

 以上のような理由で、麻酔の前に特殊な"清涼飲料水"を飲んで頂き、術前の時間をお過ごし頂きます。但し、手術の種類によっては経口補水ができない場合がありますので、麻酔科医の判断に従っていただきます。また、点滴をご希望される患者さんは、遠慮なくお申し出ください。

スタッフ紹介

診療医師名 認定資格
麻酔科部長
 藤田 久栄
 横浜市立大学医学部 昭和56年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
麻酔科医長
 佐々木 俊郎
 徳島大学医学部 昭和62年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
麻酔科医長
 小林 浩子
 横浜市立大学医学部 昭和63年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
麻酔科医長
 川崎 理栄子
 横浜市立大学医学部 平成4年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
麻酔科医長
 山口 佳子
 信州大学医学部 平成16年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
麻酔科医長
 小出 真由
 佐賀大学医学部 平成17年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
麻酔科医長
 近藤 菜穂子
 群馬大学医学部 平成17年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
日本周術期経食道心エコー認定医
麻酔科医師
 秋本 香南
 山口大学医学部 平成21年卒
麻酔科標榜医
麻酔科非常勤医師
 谷口 英喜
 福島医科大学 平成3年卒
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
日本救急医学会 救急科専門医
日本集中治療学会 専門医
日本静脈経腸栄養学会 認定施設指導医
神奈川県立保健福祉大学教授

(更新日:2016.8.25)

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