緩和ケアセンター

床ずれのお話

床ずれって何?

床ずれって何かご存じですか?床ずれとは骨が出っ張っている部分の血流が 悪くなることによって起きる皮膚の変化です。専門用語で褥瘡(じょくそう)といいます。皮膚が赤くなる→皮膚がむけてしまう→傷が深くなるといったように進んでいきます。

床ずれって何?

床ずれができやすい人

健康な人に床ずれができることはほとんどありません。潤い・ハリがあり、弾力に富んだ健康的な皮膚はクッションのかわりになっています。夜間眠っている時は無意識に寝返りをうっています。映画鑑賞を思い出してください。長時間同じ姿勢で坐っているとお尻が痛くなるので、やはり自然にお尻を動かしています。
床ずれができる原因にはいろいろありますが、皮膚が弱くなったり、麻痺(まひ)などでからだの感覚が鈍かったり、からだの血のめぐりが悪くなったりすると床ずれができやすくなります。

床ずれができるとどうなる?

皮膚が赤くなるぐらいでは痛みはほとんど感じませんが、皮膚がむけてしまうと強い痛みを感じます。ヒトの痛覚は皮膚のなかの真皮という部分に存在しているからです。この痛いという感覚がとても重要で、ヒトは痛みを感じて外界からのさまざまな刺激から自分の身を守っています。傷が深くなるとかえって痛みを感じなくなります。傷(床ずれ)の炎症が強く、化膿してしまったりすると、治るまでにとても時間がかかります。

床ずれをつくらないためには

床ずれをつくらないこと(予防)が大事です。皮膚が弱ければ皮膚をよい状態に保つ(清潔を保つ・保湿する・さまざまな刺激から皮膚を守る=スキンケア)、痩せて骨が出っ張りすぎているならあたらないようにする(=体圧分散といいます)のが基本です。

床ずれをつくらないためには

床ずれができてしまったら

ヒトは、重力によって必ず何らかの圧迫を受けて生活している以上、どんなに気をつけていても床ずれができてしまうこともあります。しかし、適切なケア(スキンケアと体圧分散ケア)をすることによって治すことができます。

床ずれができてしまったら

まとめ

  • 床ずれはつくらない(予防)。もし、床ずれができてしまっても、すぐに対処してすぐ に治すこと(早期発見・早期対処)が重要です。

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