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消化器内科(消化管)・消化器外科(大腸)

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大腸の区分

診断

腫瘍マーカー 腫瘍から血液中に流入してくる糖鎖抗原および蛋白を測定し、腫瘍の存在を診断します。
免疫学的便潜血反応 便中のヒトヘモグロビンを検出して消化管に出血するような病変が存在する可能性を示唆します。
注腸造影検査 大腸にバリウムを注入して造影し、病変の存在部位や型、大きさを診断します。
大腸内視鏡検査 大腸癌の存在部位、型の確認とともに、生検して細胞を採取し癌であるか否かの診断をします。
超音波内視鏡検査 大腸内視鏡検査と同時に行い、癌の深さや周囲のリンパ節の腫大の有無を診断します。
全身CT検査 病変の周囲への浸潤や肝、肺、リンパ節転移の診断を行います。
全身MRI検査 CTと同じ目的です。
PET-CT検査 大腸癌の再発部位の確認および再発の拡がりを確認する検査です。

 以上の検査から病期を判断し治療法を決定していますが、診断困難な場合には更に諸検査を施行します。

臨床的病期

  癌の深さ リンパ節転移 肝、肺、腹膜などの転移
O 粘膜内 なし なし
I 粘膜下層~筋層 なし なし
II ほぼ全層~全層 なし なし
IIIa 関係なし 3個以下の転移 なし
IIIb 関係なし 4個以上の転移 なし
IV 関係なし 遠隔転移 あり

結腸癌2000-2007年の手術患者の5年生存曲線
直腸癌2000-2007年の手術患者の5年生存曲線

治療

内視鏡治療 ポリペクトミーや粘膜切除(EMR)、最近ではより大きな病変を切除する(ESD)(内視鏡的粘膜下層剥離術)が行われています。
内視鏡下にポリープや平坦な病変を切除して組織学的検査結果から、良性、悪性の診断をします。
外科治療 近年、医療の発展とともに大腸癌に対する手術療法は変化してきました。その代表的なものが主に結腸癌を対象とした腹腔鏡手術と肛門に近い直腸癌に対する肛門括約筋温存、超低位前方切除です。腹腔鏡手術により患者さんの手術負担は軽減し、肛門温存手術により人工肛門造設の頻度が減少してきています。ただし、両者の手術は全ての患者さんが受けられるものではなく、適応が限られていますので主治医と相談してください。
  1. 開腹手術 病変の存在部位と切除範囲により開腹創の位置が決まります。病変から流出していく方向にあるリンパ節を一緒に切除(郭清)します。切除後の吻合は吸収糸による縫合とチタンクリップによる器械吻合があり、それぞれ適した部位で採用しています。
  2. 腹腔鏡下手術 腹部に4~5ヶ所カメラや鉗子を挿入するためのポート(筒)を配置して、CCDカメラによる画像を見て手術操作を進めます。切除範囲や吻合方法は開腹手術と殆ど変わりません。
  3. 経肛門的手術 肛門に近く内視鏡治療に不適な病変の場合に行います。
手術の種類
  • 結腸切除術(回盲部,上行,横行,下行,S状,右半切除,左半切除)
  • 直腸切除術(前方切除,低位前方切除,超低位前方切除±自律神経温存)
  • 直腸切断術(人工肛門,±自律神経温存)
  • 骨盤内臓器全摘術(人工肛門,尿路変更)
化学療法
  1. 外科治療で対処するだけでは不十分な場合に抗癌剤の投与を主治療として行います。
  2. 外科治療で完全切除出来た場合でも再発危険因子が認められる時には補助治療として行います。
  3. 外科治療の前に病変の縮小や周囲への浸潤の軽減を目的として行います。
投与方法としては、全身的投与(末梢静脈、中心静脈)や選択的動脈投与(例えば肝動脈)、腔内投与(胸腔、腹腔)、経口投与などが考えられます。治療対象部位により放射線治療と併用する場合もあります。副作用は、使用する抗癌剤の種類や投与経路により異なる場合がありますが、食欲不振、腹痛、下痢、口内炎、嘔気、色素沈着、脱毛、知覚異常など症状として感じ認められるものや、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害など血液検査により注意を要するものがあります。
放射線治療 手術前、手術中、手術後と治療時期はありますが、その目的により時期を選択します。直腸癌が主な対象となります。

外来診療

 内視鏡治療、外科治療のいずれの場合も、再発や新たな病変の出現に対して内視鏡検査、CT検査、腫瘍マーカー検査などにより経過観察して行きます。人工肛門造設や尿路変更された方に対してはストマ外来(木曜)が開設されており、専門看護師(WOC)が援助、指導にあたっております。

臨床試験

 近年、医療現場でEBM(Evidence Based Medicine)という言葉が頻繁に使われるようになっています。この根拠に基づいた医療を施行する目的のために、他の癌治療専門施設とともに手術法や化学療法に関して臨床試験を行い、今後の治療に役立てたいと考えて居ります。対象となる病態や病期であった場合にはご協力をお願いすることがあります。

【内科で行っている高度な専門的医療:主なもの(すべて臨床試験として行っています)】

名 称
KRAS 野生型の進行・再発大腸癌に対するFOLFIRI + biweekly Cetuximab併用療法の第Ⅱ相試験
切除不能大腸癌1次治療におけるTS-1,irinotecan,bevacizumab併用療法の有用性を検証する臨床第Ⅲ相試験
進行・再発大腸癌に対する一次治療としてのS-1+Irinotecan+Panitumumab併用療法臨床第Ⅰ/Ⅱ相試験
切除不能な進行・再発大腸癌に対する2次治療としてのXELIRI with/without Bevacizumab療法とFOLFIRI with/without Bevacizumab療法の国際共同第Ⅲ相ランダム化比較試験

【大腸外科で行っている高度な専門的医療:主なもの(すべて臨床試験として行っています)】

試験略 試験題名 内容
JCOG0603 大腸癌肝転移切除患者を対象としたフルオロウラシル・ロイコボリンとオキサリプラチン併用補助化学療法(mFOLFOX6)vs手術単独によるランダム化Ⅱ/Ⅲ相試験 大腸癌肝転移の根治切除後の術後補助化学療法(mFOLFOX6)の有用性を標準治療である手術単独群と比較する。Primary endpoint:無病生存期間、secondary endpoint:全生存期間、有害事象、再発形式
JFMC46 再発危険因子を有するStageⅡ大腸癌に対するUFT/LV療法の臨床的有用性に関する研究 根治切除されたStageⅡ大腸癌のうち再発危険因子をもつ症例における手術単独群に対するUFT/LV(経口抗がん剤)療法の臨床的有用性を比較検討することを目的とする。主要評価項目:無病生存期間。副次評価項目:全生存期間、有害事象の発生頻度とその程度、手術後24時間以後のCEAmRNA陽性の有無に対する効果と予後の検討
JCOG1007 治癒切除不能進行大腸癌に対する原発巣切除の意義に関するランダム化比較試験 "腸閉塞症状を有さず、待機手術としての原発巣切除が予定できる治癒切除不能のStageⅣ大腸癌患者を対象として、標準治療である化学療法先行に対する、原発巣切除後に化学療法を行う治療の優越性を、ランダム化比較第Ⅲ相試験にて検証する。
Primary endpoint:全生存期間。Secondary endpoint:無増悪生存期間、有害事象発生割合、化学療法著効例におけるRO切除割合、化学療法先行群での緩和手術割合。"
TREX study 結腸癌の至適切離腸管長に関する前向き研究 stageⅠ-Ⅲの結腸癌を腫瘍よりマージンを10cmずつ確保し、口側、肛門側共に腫瘍縁より3cm、5cm、7cm、10cmに目印をつけて腸管切除する。その後支配血管の走行と目印を基にリンパ節を分類する。主たる解析項目は①転移陽性リンパ節の分布と頻度-腸管に沿った分布(腸管傍リンパ節)-支配動脈に沿った分布(中間・主リンパ節)②支配動脈を術中に固定する正確性③腸管切離長に起因する再発の評価-吻合部再発
JFMC48 再発危険因子を有するハイリスクStageⅡ結腸がん治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのmFOLFOX6療法またはXELOX療法の至適投与期間に関するランダム化第Ⅲ相比較臨床試験 再発危険因子を有するハイリスクStageⅡ結腸がん(直腸S状部がんを含む)治癒切除例を対象に,術後補助化学療法としてのmFOLFOX6/XELOX療法の6ヶ月間投与法(対照群:S群)に対するmFOLFOX6/XELOX療法の3ヶ月間投与法(試験群:T群)の無病生存期間における非劣勢をIDEA(International Duration Evaluation of Adjuvant chemotherapy colon cancer prospective pooled analysis:日本を含め世界5つの臨床試験グループで進行中のランダム化第Ⅲ相試験のデータを統合解析し,上記の目的を検証する試験)にて統合解析する.Primary endpoint:無病生存期間(Disease-free Survival:DFS1:IDEA試験におけるDFSのイベントは,再発および死亡と定期されており,一般的には無病再発生存期間(Relapse-free survival:RFS )を指す.).Secondary endpoints:①無病生存期間( Disease-free Survival:DFS2:イベントは再発,再発以外のがん病変(二次がん)の発生および死亡と定義),②治療成功期間(Time to Treatment Failure:TTF),③全生存期間(Overall Survival),④有害事象,⑤治療完遂率,⑥相対容量強度,⑦再発危険因子と予後の検討,⑧末梢神経ニューロパチー(末梢神経症状)と手掌・足底発赤知覚不全症候群(手足症候群)の経過.
Ultimate study 肛門近傍の下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術の前向き第Ⅱ相試験 肛門近傍の下部直腸癌患者に対する腹腔鏡下手術の有効性と安全性を評価する.対象は、局所切除術の適応とならない、または内視鏡切除を含む局所切除術後に根治術が必要と判断される,術前深達度T1、T2でN0M0、主占居部位がRbの直腸癌患者。Primary endopoint:3年累積局所再発率,Secondary endopoint:①無再発生存期間,②全生存期間,③排便機能,排尿機能,性機能,QOL,④肛門温存率,⑤有害事象発生割合.
JCOG1107 JCOG1107:治癒切除不能進行大腸がんの原発巣切除における腹腔鏡下手術の有用性に関するランダム化比較第Ⅲ相試験 原発巣切除が必要な治癒切除不能のStageIV大腸癌患者を対象として,標準治療である開腹手術に対して,試験治療である腹腔鏡手術による原発巣切除術が全生存期間で劣っていないことをランダム化比較第Ⅲ相試験にて検証する.Primary endopoint:全生存期間,Secondary endopoints:無増悪生存期間,開腹移行率,術後6週間目までに化学療法開始基準を満たす割合,手術合併症発生割合,化学療法の有害事象発生割合,重篤な有害事象発生割合
PARADIGM study RAS遺伝子(KRAS/NRAS遺伝子)野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌患者に対するmFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法とmFOLFOX6+パニツムマブ併用療法の有効性および安全性を比較する第Ⅲ相無作為化比較試験における治療感受性,予後予測因子の探索的研究 "RAS遺伝子野生型で化学療法未治療の切除不能進行再発大腸癌患者に対する一次治療として,mFOLFOX6+パニツムマブ併用療法がmFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法に比べてOSを延長することを検証する.
主要評価項目:全生存期間(OS)
副次評価項目:
 有効性 無増悪生存期間(PFS),奏効割合(RR),奏効期間(DOR),治癒切除(完全切除)割合
 安全性 有害事象
その他の評価項目:早期腫瘍縮小割合,最大の腫瘍縮小の程度(奏効の深さ)"
PRECIOUS(JCOG1310) study 側方リンパ節転移が疑われる下部直腸癌に対する術前化学療法の意義に関するランダム化比較第II/III相試験(JCOG1310:PRECIOUS試験) 側方リンパ節転移が疑われる治療切除可能な下部直腸癌を対象として、術前化学療法(mFOLFOX6療法6コース)+手術+術後補助化学療法(mFOLFOX6療法6コース)(B群)の安全性(第II/III相部分)と有効性(第III相部分)を検証する。有効性については、標準治療である手術+術後補助化学療法(mFOLFOX6療法12コース)(A群)に対する全生存期間における優越性を検証する。
JACCRO CC13 RAS野生型進行大腸癌患者におけるFOLFOXIRI+セツキシマブとFOLFOXIRI+ベバシズマブの最大腫瘍縮小率(DpR)を検討する無作為化第II相臨床試験(JACCRO CC-13) "RAS遺伝子野生型切除不能進行・再発大腸癌を対象として,FOLFOXIRI+ベバシズマブ併用療法に対するFOLFOXIRI+セツキシマブ併用療法の優越性を検証する.
主要評価項目:最大腫瘍縮小率(DpR: Deepness of Response)
副次評価項目:
8週時点の早期腫瘍縮小率,奏効率,4か月時点までの最大腫瘍縮小率,治療成功期間,腫瘍増殖までの期間,無増悪生存期間,全生存期間,腫瘍縮小と予後との相関,腫瘍増殖までの期間と予後との相関,切除率,R0切除率,安全性"
JACCRO CC11 切除不能進行・再発大腸癌におけるRAS遺伝子変異型に対する一次治療FOLFOXIRI+ベバシズマブ併用療法の第Ⅱ相試験 "目的:切除不能進行・再発大腸癌におけるRAS遺伝子変異型に対する一次治療FOLFOXIRI+ベバシズマブ併用療法の有効性と安全性の評価.
試験の種類:中央登録方式を用いた多施設共同第Ⅱ相臨床試験
対象症例:RAS遺伝子変異型の切除不能進行・再発大腸癌一次治療症例
主要評価項目:奏功率
副次評価項目:無増悪生存期間,全生存期間,安全性(有害事象発現率およびその重症度),早期腫瘍縮小率,最大腫瘍縮小率,バイオマーカーと治療効果,予後との相関"

スタッフ紹介

消化管内科

診療医師名 認定資格
消化器内科部長
 本橋 修
 弘前大学医学部 昭和58年卒
 北里大学大学院 平成1年修
日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会
 消化器内視鏡専門医・指導医
消化器内科医長
 中山 昇典
 北里大学医学部 平成8年卒
日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
消化器内科医長
 西村 賢
 北里大学医学部 平成10年卒
日本内科学会 認定内科医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
消化器内科医長
 井口 靖弘
 横浜市立大学医学部 平成11年卒
 横浜市立大学大学院 平成17年修
日本内科学会 認定内科医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会
  消化器内視鏡専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器内科医長
 井上 俊太郎
 埼玉医科大学卒 平成19年卒
日本内科学会
  認定内科医
日本消化器病学会
  消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会
  消化器内視鏡専門医
日本がん治療認定医機構
  がん治療認定医
消化器内科医師
 芹沢 ありさ
 浜松医科大学 平成22年卒
日本内科学会
  認定内科医
消化器内科医師
 林 公博
 杏林大学 平成23年卒
 
消化器内科医師
 三留 典子
 信州大学 平成23年卒
日本内科学会
  認定内科医

 

消化器外科(大腸)

診療医師名 認定資格
消化器外科部長
 塩澤 学
 横浜市立大学医学部 平成4年卒
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器外科医長
 樋口 晃生
 筑波大学医学部 平成10年卒
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器外科医長
 稲垣 大輔
 横浜市立大学医学部 平成14年卒
日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
消化器外科医師
 風間 慶祐
 福井大学医学部 平成20年卒
日本外科学会 外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器外科医師
 里吉 哲太
 札幌医科大学医学部 平成21年卒
日本外科学会 外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器外科医師
 渥美 洋介
 横浜市立大学医学部 平成21年卒
日本外科学会 外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
消化器外科医師
 仁藤 まどか
 東海大学医学部 平成24年卒
 

(更新日:2016.10.1)

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