診療科・各部門のご案内
脳神経外科

診療のご案内

 当科は悪性脳腫瘍の治療に特化した専門科であり、脳原発性腫瘍(悪性星細胞腫、膠芽腫、脳原発悪性リンパ腫等)ならびに転移性脳腫瘍をおもな治療対象としています。いずれの悪性脳腫瘍も、現在の医学水準では手術のみでの根治は困難であり、放射線療法、化学療法ならびに免疫療法を適宜組み合わせて、治療成績の向上を目指していますが、いまだ道遠しというのが現実です。
 また、脳腫瘍の治療は、医師のみではなく、がん専門病院としての適切な脳神経外科看護体制、さらにはこれらを支える事務部門などが一致協力してはじめて機能するものであります。いまだ得心がゆくレベルではないかもしれませんが、脳腫瘍患者さんにとってより良い生活をサポートできるように努力しております。

スタッフ紹介

診療医師名 認定資格
脳神経外科部長(兼任)
 林 明宗
 横浜市立大学医学部 昭和53年卒
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医・指導医
日本東洋医学会 漢方専門医・指導医
日本頭痛学会 専門医・指導医
日本がん治療認定機構 暫定教育医
放射線管理者主任免状(1種、2種)
脳神経外科部長
 佐藤 秀光
 横浜市立大学医学部 平成6年卒
 横浜市立大学大学院 平成12年修
日本脳神経外科学会専門医
脳神経外科医師
 高瀬 香奈
 北海道大学医学部 平成25年卒
 

(更新日:2016.10.1)

外来診療日

 
(午前)

(午前)

(午前・午後)

(午前・午後)
新患     佐藤 秀光 佐藤 秀光
再来     佐藤 秀光 佐藤 秀光
  ※ 可能な限り紹介状をお願いします。
  ※ その他紹介患者は適宜対応しています。

原発性ならびに転移性脳腫瘍

 (各種脳腫瘍に関しての情報は日本脳神経外科学会ホームページをご参照ください)

【診療実績】

平成25年度実績
 入院患者60名
 手術件数34件
頭蓋内腫瘍摘出術24件、頭蓋骨腫瘍2件、定位脳手術・生検術5件、その他3件
 *病院移転のため、10月は手術中止した。
平成24年度実績
 入院患者55名
 手術件数41件
頭蓋内腫瘍摘出術26件、脊髄腫瘍1件、定位脳手術・生検術4件、その他10件
平成23年度実績
 入院患者103名
 手術件数45件
頭蓋内腫瘍摘出術25件、脊髄腫瘍1件、定位脳手術6件、その他13件
平成22年度実績
 入院患者105名
 手術件数50件
頭蓋内腫瘍摘出術34件、定位脳手術・生検術6件、その他10件
平成21年度実績
 入院患者95名
 手術件数48件
頭蓋内腫瘍摘出術26件、定位脳手術・生検術6件、その他16件
平成20年度実績
 入院患者80名
 手術件数42件
頭蓋内腫瘍摘出術30件、頭蓋骨腫瘍2件、定位脳手術・生検術7件、その他3件

悪性神経膠腫

 現在、術後治療―放射線療法・抗がん剤治療・免疫療法―は標準治療化されており、基幹病院もしくはそれに準じる施設での治療法の差はほとんど認められません。このため、治療成績は手術による摘出の程度によって左右されるようになってきています。摘出度を向上させるためにさまざまな手術援助機器が導入されてきていますが、基本的には広範囲に腫瘍を摘出しようとする意志と技量をもった医師の力量に勝るものはありません。

 【手術療法】広範摘出を基本としています。術後の神経症状の悪化を極力防止するために、覚醒下手術による脳機能温存手術も積極的に取り入れていれており、平成18年度から麻酔科の全面協力が得られています。また、定位脳手術による生検術は200例以上を経験しており、最小の手術侵襲で腫瘍の病理診断をつけることが可能です。開頭術による生検術は侵襲が大きく、当科ではほとんど施行しておりません。

 【放射線治療】悪性神経膠腫の治療の主体は放射線治療ですが、施設の関係上リニアック主体の治療となっています。ただし、院外のサイバ-・ナイフとガンマ・ナイフの治療施設と綿密な協力体制をとってあります。

 【抗がん剤治療】平成18年9月に"テモダール"が保健適応となり、放射線治療との併用が全国的に標準治療として行われるようになってきて以来、保健診療上の制約から各施設間には実質的な差はありません。また、県内外の施設で手術を受けられた悪性脳腫瘍症例に対する術後補助療法を多数引き受けています。

転移性脳腫瘍

 基本方針としては、転移性脳腫瘍の治療に関しては、原疾患との兼ね合いがありますが、患者さんのQOLを重視して長期入院をできるだけ回避し、自由で有意義な時間を過ごせるよう配慮しています。したがって、摘出可能な症例では摘出術を優先し、摘出手術困難な症例や直径2cm以下の小転移例等に対しては定位的放射線治療を適宜依頼しています。
 これまで日常的に行われていた術後照射は術直後には行わず、できるだけ有意義な時間を過ごしていただき、局所再発が認められた段階で、定位的放射線治療を考慮する方針にしています。
 全脳照射は多発性である場合を除き、最終的な治療手段としてできるだけ温存し、可能な範囲で定位的放射線治療等で対処する方針をとっています。

脳原発悪性リンパ腫

 現在、本邦での標準治療とされているメトトレキセート大量療法は1986年12月に当科が第一例目を施行したものです。したがって、脳原発悪性リンパ腫については、全国でも有数の治療経験を蓄積しています。おもにメトトレキセート大量動注療法に多剤併用化学療法を加味した治療法を採用していますが、超高齢化時代を迎えて、メトトレキセート大量静注療法の施行割合が増加してきています。
 長期生存例が多数認められており、また再発例についても相談に応じられます。

治療成績

悪性神経膠腫の治療成績

  • 1986~1995年(ニドラン動注治療期)
    悪性星細胞腫24例:1年、3年、5年生存率はそれぞれ85.0%、37.0%、20%
    膠芽腫9例:1年、3年、5年生存率はそれぞれ33.0%、11.0%、11.0%
  • 1996~2002年(関連病院共通プロトコール治療期)
    悪性星細胞腫24例:1年、3年、5年生存率はそれぞれ79.2%、39.1%、14.9%
    膠芽腫26例:1年、3年、5年生存率はそれぞれ34.6%、3.9%、0.0%
  • 2006年9月以降(テモダール健保承認以降)
    膠芽腫29例:1年、2年、3年、4年、5年生存率はそれぞれ60.3%、25.9%、17.2%、17.2%、0.0%です。
    悪性神経膠腫については、まだ症例数が少なく、公表できる段階にはありません。

メトトレキセート大量動注療法(TCOMP)による脳原発悪性リンパ腫の治療成績(症例数27例)

  • 無病生存期間29.5ヶ月
    1年生存率60.4%、3年生存率47.6%、5年生存率28.6%

漢方外来

 漢方サポートセンターに移りました。

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