内分泌外科

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ご挨拶

甲状腺癌は多くの場合、超音波検査、穿刺吸引細胞診により診断し、CTにより進行度を確認し、手術に至ります。特殊なものとして、甲状腺微小乳頭癌ならば無治療のまま経過観察を検討します。また良性と悪性を区別しにくく、診断のために手術を検討する場合もあります。悪性ではなくても甲状腺腫により気道狭窄をきたす場合に手術を検討します。また、癌の進行に応じてアイソトープ治療、分子標的治療を追加します。それぞれの病状をご理解いただき、納得できるように努めております。


内分泌外科部長

益戸 功彦ますど かつひこ

診療科の特色

内分泌外科は、甲状腺がんだけではなく、甲状腺腫の大きなバセドウ病や副甲状腺疾患を専門としています。がんの専門施設の使命として、手術症例は進行がんが多く、進行再発甲状腺がんや未分化がんの治療を担っています。他院で手術を受けた後に再発や転移が起きた症例にも再手術や追加治療を可能な限り行うため、県内唯一である遠隔転移に対するI-131(放射性ヨード)内用療法の治療病室があり、がんゲノム拠点病院として新しい治療につながるゲノム解析も行っています。

特に進行症例に対する拡大手術や、病勢進行分化がんや未分化がんに対する分子標的薬の治療は、世界でもトップレベルの数を経験しており、その成績を国内外に発信しています。また、内分泌外科という専門医の少ない診療科のため、がん以外でも、甲状腺や副甲状腺機能異常を伴う疾患の診断と治療、バセドウ病や副甲状腺機能亢進症の手術も行っています。

2021年の手術件数は130件で、そのうち甲状腺がんは82例でした。縦隔郭清や他臓器合併切除など拡大手術の比率が高くなっています。多くの手術はクリニカルパスの導入で、4-5泊の入院、胸骨縦切開や鎖骨切除を伴う手術は1週間から10日間の入院となります。

診療疾患

  • 甲状腺がん
  • 手術が必要なバセドウ病や副甲状腺機能亢進症
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ますど かつひこ

益戸 功彦

部長

専門領域:内分泌

かどや めい

角谷 芽依

任期付常勤医

専門領域:内分泌

診療科等 外来
内分泌外科 A

益戸功彦

甲状腺共通(AM)

角谷芽依
益戸功彦

外来患者数

区分 2021 2022 2023
新患者数 970 890 457
延患者数 31,616 28,883 10,591

入院患者数

区分 2021 2022 2023
新入院患者数 760 744 317
延入院患者数 6,023 6,095 2,205

手術件数

手術名 2021 2022 2023
甲状腺腫摘出術(片葉) 15 0 0
甲状腺部分切除術(片葉) 13 14 11
甲状腺腫摘出術(両葉) 4 0 0
甲状腺部分切除術(両葉) 0 11 0
バセドウ甲状腺全摘術(両葉) 2 1 4
甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 0 0 3

甲状腺悪性腫瘍手術(切除)

(頸部外側区域郭清を伴わないもの)

34 13 35
甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴うもの) 1 0 4
甲状腺悪性腫瘍手術(全摘) 0 0 0

甲状腺悪性腫瘍手術(亜全摘)

(頸部外側区域郭清を伴わないもの)

0 0 0

甲状腺悪性腫瘍手術(全摘)

(頸部外側区域郭清を伴わないもの)

18 5 12

甲状腺悪性腫瘍手術(亜全摘)

(片側頸部外側区域郭清を伴うもの)

0 0 0

甲状腺悪性腫瘍手術(全摘)

(片側頸部外側区域郭清を伴うもの)

19 40 12

甲状腺悪性腫瘍手術(全摘)

(両側頸部外側区域郭清を伴うもの)

4 8 1
副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術(摘出術) 7 13 6
副甲状腺(上皮小体)悪性腫瘍手術(広汎) 0 0 1
頸部郭清術(片側) 5 12 10
頸部郭清術(両側) 2 0 4

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