診療科・各部門のご案内
形成外科

特色

 がん専門病院であるがんセンターでは、形成外科の診療はがん治療と関係したものがほとんどでありますが、その中で形成外科診療業務の中心は、他科との協同手術です。その多くは、がんの病巣を切除した後の修復や再建であり、手術によって失われた形態や機能を再獲得する手術です。

 早期診断、化学療法や放射線療法などの進歩に伴い、悪性腫瘍の手術治療は縮小傾向にありますが、手術が縮小傾向になればなるほど患者さんはより良い形態再建、機能再建を望むものであり形成外科の役割はより重要なものとなっています。

 当センターでの主な症例に、手術によって著しく機能が損なわれる頭頚部の再建、骨軟部悪性腫瘍広汎切除後の再建などがあります。頭頚部領域手術では、舌や咽頭・食道、顎の骨を失う等、形態や機能が著しく障害されます。また四肢の骨軟部腫瘍の場合、腕や脚を残せるかどうかが形成外科の手術にかかってくることも多くなります。最近では乳癌手術後の、人工乳房による乳房再建手術を、保険で受けられるようになったため、乳房再建を希望される方も増えています。乳癌手術後の乳房再建は、人工乳房を使用する方法と、本人の組織を他の部位から移動して、乳房の形を形成する方法の2種類があります。いずれも一長一短があって、十分に話し合って方法を選んでいます。また、皮膚悪性腫瘍手術の手術も形成外科行うことがあります。また悪性腫瘍以外では、皮膚および軟部良性腫瘍手術などの治療も行っています。

お知らせ

乳癌術後の再建術に関するお知らせ

 2019年7月24日、米国の厚生労働省にあたるFDA(食品医薬品局)が、ブレストインプラントに関連した未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発症のリスクから患者を保護するため、アラガン社に対して、BIOCELLテクスチャードブレスト・インプラント及び組織拡張期(ティッシュ・エキスパンダー)を市場から自主回収するよう要請し、アラガン社はこれを世界市場から回収および販売停止することを決定しました。
 それに伴い、日本の流通でも以下の3製品が回収、販売停止されました。

  1. ナトレル® 410 ブレスト・インプラント
  2. ナトレル® 133 ティッシュ・エキスパンダー
  3. ナトレル® ブレスト・インプラント(テクスチャードタイプ) 注:2018年3月販売終了

 当院乳腺外科・形成外科においても2019年7月25日より上記の製品を用いた乳房再建術を停止しておりますが、現時点での当院の方針をお知らせいたします。

既にインプラントによる再建が終了している患者さんへ

 ご心配をおかけしていることと思いますが、現時点では、症状のない方に対する予防的なインプラントの摘出は推奨していません。発症リスクより取り出す手術に伴う出血等のリスクの方が上回ると考えられるためです。
 当院では、乳癌手術後の定期診察において、乳癌の再発や転移の有無の検査とは別に、インプラント再建後の問題(インプラントの破損、被膜拘縮、BIA-ALCL発症)が起きていないか、エコー検査やMRIなどの検査をおこなっています。今後も引き続き外来受診を継続してください。また、異常を感じた場合にも受診をお願いいたします。

現在エキスパンダーが挿入されている患者さんへ

 下記の選択をしていただくことになります。患者さんの希望に合う治療方針を主治医と相談してください。

  1. 2019年9月以降正式に販売再開となるアラガン社のスムースタイプインプラント(表面がツルツルしていて形状は丸いタイプ)で再建を行う。
  2. 自家組織再建を行う。
  3. しばらくエキスパンダーを挿入された状態で待機する。(定期的な外来受診は必要です)

 今後、これらの状況は変わることが予測されます。順次当院HPでも公表していく予定です。また下記の各学会のHPでも最新情報が公開されていますので、ご覧ください。
 その他、ご不明な点がございましたら、下記の問い合わせ先にご連絡ください。

問合せ先

 神奈川県立がんセンター患者支援センター(がん相談支援センター)
 直通 045-520-2211

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会で公開している情報

その他

 乳癌手術後の乳房形成をご希望の方は、最初の乳癌手術をどこの病院で受けたかにかかわらず、ご相談を承ります。

スタッフ紹介(2021.4.1現在)

診療医師名 認定資格
形成外科部長
 清水 調
 横浜市立大学医学部 平成元年卒
日本形成外科学会 形成外科専門医
日本形成外科学会 皮膚悪性腫瘍外科指導専門医

診療科別特設ウェブサイト

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