受診を希望される方へ

Medical Examination

神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設

受診を希望される方へ

当センターは、紹介予約制です。
そのため、現在診療を受けている医療機関の医師からの紹介状が必要になります。
重粒子線治療を希望される方は、下記リンク先のページを印刷して、現在診療を受けている医療機関の医師にご相談下さい。

治療の流れ

重粒子線治療では、正確な照射を行うために、治療前に、患者さんに合った治療方針をしっかりと検討したうえで、
固定具作成や治療計画に必要な位置決めCT撮影を行います。

  1. STEP

    診療科(主科)診察

    治療方針検討前に、主要診療科で診察を行います。

  2. STEP

    放射線治療科(重粒子線)診察

    診察および必要な検査や治療の説明を行います。

    診察風景
  3. STEP

    固定具作成

    正確な治療のために、患者さんの体を固定する固定具を作成します。

    • 毎回同じ姿勢で寝られるように固定具の土台を作成します。
    • 温めて柔らかくした熱可逆性樹脂シートを体に被せて冷やし固めます。
    • 治療する部位によって仰向けやうつ伏せ、または両体位で作成します。
    • 1体位作成するのに20分~40分程度を要します。
    • この時とった姿勢は、今後の治療時の姿勢となります。
    • 苦痛などがある場合にはこのタイミングでの調整が必要になりますので遠慮せずにお伝えください。
  4. STEP

    位置決めCT撮影

    重粒子線をどの方向からどのように照射するかをシミュレーションするためのCTを撮影します。

    • 位置決めCT撮影は作成した固定具を使用して治療時と同等の条件下で行います。
    • 治療部位によっては治療台を傾けて撮影する場合があります。
    • 食事止め、排便、排尿、畜尿等、前処置が必要な場合があります。
    • 前処置が必要な場合には事前に看護師から説明があります。
    • 前処置は安全に治療を実施するために必ず守ってください。
    • 呼吸による動きを伴う治療部位では、呼吸同期撮影や息止め撮影が必要な場合があります。
  5. STEP

    重粒子線治療計画

    位置決めCTの画像を使用して、腫瘍の位置や進展範囲を判断し、
    重粒子線の照射範囲や照射方向、呼吸性移動対策法を決定し線量の処方、
    および線量分布計算を行います。

  6. STEP

    治療開始(照射開始)

    重粒子線をどの方向からどのように照射するかをシミュレーションするためのCTを撮影します。

    • 体のセットアップ、固定具装着後、X線写真を撮影して位置照合を行います。
      位置照合は1mm以下の精度を保証するため時間を要します。(治療部位や体内の状況により5分~30分程度です)
    • 治療精度を保証するため、治療室内CTを撮影することがあります。
    • 重粒子線の照射時間は通常2~3分程度ですが、
      照射範囲の大きさや呼吸にタイミングを合わせて照射する方法(呼吸同期照射)等によって大きく異なります。
    • 前処置の状態が良くない場合や、呼吸同期照射で呼吸状態が不安定な場合などによっては、
      治療時間の延長や治療順の変更が生じる場合があります。
  7. STEP

    経過観察

    定期的に診察を受けていただき経過観察を行います。

重粒子線治療の流れ

  • 上の「▶」ボタンをクリックすると、動画がスタートします。
  • BGMが流れます。ボリュームにご注意ください。

待機期間

放射線治療科初診までの期間としては2週間程度です。最新の待機期間については以下からご確認下さい。

当センターで治療を受けられる患者さんへお願い

また、上記について何か御不明な点がございましたら、重粒子線治療に関して、電話相談窓口設けておりますので、お気軽にお電話下さい。

重粒子線治療電話相談窓口(がん相談支援センター)

045-520-2225

受付時間:平日 9:00~16:00