当センターについて
重粒子線治療は正常な組織を傷つけにくく、体に優しい治療法です。
手術が困難な疾病をお持ちの方、体力に不安のある高齢者の方などの治療も可能です。
外来通院で治療が可能ですので、いままでの生活の質を保つことができます。
Feature 01
がん病巣だけを
集中して照射
Feature 02
難治性のがんにも
効果を発揮
Feature 03
治療期間が短い
現在、がんの治療法は外科手術、放射線治療、化学療法が3本柱となっています。
通常の放射線治療は、光子線であるエックス線などが使われていますが、陽子線や重粒子線などの粒子線による治療も行われています。
主ながんの治療方法
重粒子線:固定2門照射
光子線:強度変調回転照射法(VMAT)3回転
エックス線の場合
重粒子線の場合
エックス線に比べて少ないビーム数でシャープな線量分布の形成が可能‼
外科手術 | 放射線治療 | 化学療法 | |
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長所 |
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短所 |
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炭素イオンを光の速さのおよそ70%(およそ秒速21万キロメートル)まで加速した「重粒子線」をからだの奥のがん細胞に照射します。
炭素イオンとは?
陽子などの原子核を加速してできる粒子線のうち、現在、重粒子線として治療で用いられているのは炭素イオンです。炭素イオンは陽子と比べて約12倍の質量があります。
神奈川県立がんセンターでは、以下の重粒子線治療の特長を最大限活かした治療を行っています。
Feature 01
からだの深いところにある
“がん”のみを集中的に照射
からだの深いところにある"がん"のみを集中的にたたいて、その手前や奥など周りの正常な組織を傷つけにくいため、副作用が少なくなります。
Feature 02
今までの放射線治療では
治りにくい“がん”にも効く
重粒子線は、X線や陽子線などによる放射線治療と比べて、がん細胞を殺傷する能力が強いため、今までの放射線治療が効きにくかった肉腫など難治性のがんにも効きます。
Feature 03
重粒子線治療は
短期間での治療が可能
例えば、前立腺がんでは、強度変調放射線治療(IMRT)で40回前後の照射が必要ですが、重粒子線治療では12回と少ない照射回数で済んでいます。
神奈川県立がんセンターでは、疾患に応じて4回〜16回の照射回数での重粒子線治療を施行しています。