神奈川県では、都道府県がん診療連携拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、神奈川県がん診療連携指定病院及び神奈川県医師会が協力して、県内医療機関において共有できる5大がん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の地域連携クリティカルパス「神奈川県医療連携手帳」(以下、連携パス)を作成し、平成23年8月から運用を開始しました。この手帳は全ての拠点病院や指定病院で使用が可能です。
なお、各病院で個別に作成されたパスが運用されているところもあります。
連携パスは、がん診療連携拠点病院等で、がん患者さんが手術や化学療法などの治療を受けた後、かかりつけ医と共同してその後の診療継続をする場合に、連携元医療機関(がん診療連携拠点病院またはこれに準ずる病院)と、かかりつけ医としての連携先医療機関(一般病院および診療所)が、患者さんの診療計画、検査結果、治療経過を共有して、切れ目のないがん診療を継続するためのツールです。5年ないし10年先までの診療の計画を立てたものを、一冊の手帳にまとめています。
これを利用することで、患者さんは自分の病気や診療計画を理解し、「いつ」「どこで」「どんな」診察・検査を受ければよいかが分かります。また、かかりつけ医や連携元医療機関側も、患者さんの治療経過を一目で把握することが可能となり、がん診療の「見える化」、「医療の質の維持」、「均てん化」、「効率化」、「医療資源の有効利用」を図ることができます。
日常の診療や症状が落ち着いているときの投薬はかかりつけ医が行います。手術などの治療を受けた病院へは、節目に受診していただくことになります。
何か心配なことなどある場合には、かかりつけ医にご相談ください。緊急を要する場合で休日や夜間等でかかりつけ医を受診できない場合には、手術等の治療を受けた病院まで御連絡ください。(電話番号は手帳に記載してあります)
不明な点や心配なことがございましたら、医師や看護師、各病院の医療相談室にご相談ください。
がん地域連携クリティカルパスによる医療機関の連携により診療報酬の算定が可能です。
「関東信越厚生局」への提出書類として、届出書(別添2)、添付書類(様式13の2)のほか、地域連携診療計画書(様式13の3)の提出が必要です。
様式13の3「地域連携診療計画書」(がん診療連携計画策定料のみ)
(大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん、早期胃がん、悪性リンパ腫)
連携する疾患についてそれぞれの地域連携診療計画書を提出してください。
何も記入せず、提出のみで結構です。
大腸がん | 様式13の3「地域連携診療計画書」【大腸がん】 |
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乳がん | 様式13の3「地域連携診療計画書」【乳がん】 |
肺がん | 様式13の3「地域連携診療計画書」【肺がん】 |
肝がん | 様式13の3「地域連携診療計画書」【肝がん】 |
早期胃がん術後 | 様式13の3「地域連携診療計画書」【早期胃がん術後】 |
悪性リンパ腫 | 様式13の3「地域連携診療計画書」【悪性リンパ腫(G-CSF皮下注射)】 |
届出先 |
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届出は、保険医療機関が所在する都県を管轄する事務所 神奈川県は、関東信越厚生局 神奈川事務所 東京都は、関東信越厚生局 東京事務所 |
神奈川県立がんセンター 医事課 電話045-520-2222(代)
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