診療情報公開サービス
神奈川県立がんセンターでは、適切な医療を継続的に実施するため、連携医との間での情報共有を推進しています。
具体的には、患者さんの同意を得て、連携先の医療機関に、電子カルテの情報(処方歴、注射歴、検査結果、画像、退院サマリ等)をインターネット経由で公開しています。例えば、神奈川県立がんセンターで行った検査の結果を見ながら、連携先の診療所の医師が患者さんに治療を行うことができるようになるなどのメリットがあります。
※ 富士通(株)のHuman Bridge(外部リンク:富士通サイト)
(https://jp.fujitsu.com/solutions/medical/products/humanbridge/)というシステムを使ったサービスです。
サービスの概要
公開対象となる期間
平成25年11月2日以降の診療情報(遡りはしません。)
公開対象となる情報
- 入退院情報(入院オーダ+退院オーダ)
- 退院サマリ
- 検体検査及び細菌検査オーダとそれらの検査結果
- 内視鏡検査、放射線検査、放射線治療及び超音波検査の実施オーダ
- 処方オーダ
- 注射オーダ
- PACS(CTやMRIなど)の画像
利用者登録
ご用意いただくもの
インターネットに接続しているパソコン
- Windows10以上を搭載していること。
- Edge IEモードが動作すること(Googleツールバー及びポップアップブロックが無効になっていること)。
- ウイルス対策ソフトがインストールされ、常に最新のウイルス定義に更新されていること。
- Winnyなどのファイル共有ソフトを導入していないこと。
サービス利用料
無料
申請方法
インターネットを活用して、神奈川県立がんセンターの診療情報を閲覧するためには、はじめに、利用者登録をしていただく必要があります。
登録ができるのは、神奈川県立がんセンターと連携している医療機関の従事者のみです。
- (手順2)様式をダウンロード。
→ 様式1利用者登録申請書(Excel)
- (手順3)申請書をがんセンターに送付。(〒241-8515 神奈川県立がんセンター地域連携室あて ※住所の記載は省略できます)
- (手順4)VPN接続専用のID/パスワード+利用者ID/パスワード+インストール手順書が送付されるので、サービスを利用するパソコンにインストールを行う。
がんセンターに患者さんを紹介する施設の閲覧
- (手順1)紹介元の医師が患者さんから同意書を取得。
→様式5利用同意書(Excel)
- (手順2)同意書を紹介状の封筒に入れて、神奈川県立がんセンターに提出(患者さんが持参)。
- (手順3)神奈川県立がんセンターから初回報告書が郵送されたら、Human BridgeポータルサイトにVNP接続でアクセスし、診療情報を閲覧する(VPN接続専用のID/パスワード+利用者ID/パスワードが必要です)。
がんセンターから患者さんの紹介を受けた施設の閲覧
- (手順1)神奈川県立がんセンターの医師が、紹介状を紹介先施設へ送付(患者さんが持参)。
- (手順2)紹介先の医師が、患者さんから同意書を取得。
→様式5利用同意書(Excel)
- (手順3)同意書を神奈川県立がんセンターに郵送(〒241-8515 神奈川県立がんセンター 診療情報公開サービス担当者あて ※住所の記載は省略できます)、又はFAX送信(FAX番号:045-520-2727)。
- (手順4)同意書が神奈川県立がんセンターに到達してから、概ね3日後に診療情報が公開されるので、Human BridgeポータルサイトにVNP接続でアクセスし、診療情報を閲覧する(VPN接続専用のID/パスワード+利用者ID/パスワードが必要です)。
※一部の連携施設については、神奈川県立がんセンターから患者さんを紹介させていただく際に、自動的に情報公開を行っています(紹介状の交付方法等により対応できない場合もあります。)。希望される医療機関の方は、担当者まで電話でお問い合わせください(電話番号: 045-520-2272)。
その他関連情報
患者さんが情報の閲覧の同意を取り下げたいとき
インターネットによる公開を患者さんが停止したい場合、様式6同意取下書(Excel)に署名をして、神奈川県立がんセンターに郵送してください(〒241-8515 神奈川県立がんセンター 地域連携室あて ※住所の記載は省略できます)。
利用者の氏名変更があった場合
様式3変更届出書(Excel)を神奈川県立がんセンターに送付してください。
接続する端末の変更や従事先施設の変更でインターネットの環境が変わる場合
再度、利用者登録をやり直してください。
その他(利用者登録の抹消や人事異動による交代等)
電話でお問い合わせください(045-520-2272)。
神奈川県立がんセンターからの情報提供
電子カルテサーバ及びPACSサーバの診療情報を、富士通クラウドセンターに送信します。
- 専用のIPsecVPN接続を行います。
- 神奈川県立がんセンター及び富士通クラウドセンターのそれぞれに、ファイアーウォールを設定しています。
かかりつけ医療機関等からの閲覧
富士通のクラウドセンターにアクセスし、情報を閲覧します。
- 専用のIPsecVPN接続を行います。
- 富士通クラウドセンターに、ファイアーウォールを設定しています。
※ 患者さんの個人情報は最大限に保護されております。システムは外部からの不正アクセス等を防止するための措置を講じてあります。
かもめ・ゆめいろネットについて
平成26年10月から診療情報公開サービスを含む地域連携システムについて、「かもめ・ゆめいろネット」という名称で運用することになりました。
神奈川県の鳥であるかもめが、インターネットの世界を飛び回り、迅速に正確な情報を医療者に届けることで、医療の世界が夢色に変わっていくことを願っています。