施設概要

当センターについて

神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設
建設地 神奈川県立がんセンター敷地内
構造 RC造
階数 地下1階、地上2階(地下1階で病院棟と連絡)
建築面積 3,009.12m²
建屋面積 6,999.47m²

鳥瞰図

重粒子線治療棟(i-ROCK)は、病院棟と地下通路でつながっています。

i-ROCK施設構成

加速器室について

加速器室には、直径20mの円形加速器(シンクロトロン)を中心とした装置が設置されており、施設の半分以上を占めています。
この加速器で炭素イオンを光の速さの70%まで加速し、高エネルギーのビームとして各治療室へ送ります。これにより、体内のがん細胞に対して高精度な照射を行います。

治療室は水平+垂直の2方向から照射可能な2部屋、水平方向のみの2部屋の合計4室あります。

加速器室内

治療室

当センターには計4室の治療室があり,次のように構成されています。

  • 治療室1(水平):水平方向のみ照射可能
  • 治療室2(水平+垂直):水平および垂直の2方向から照射可能
  • 治療室3(水平+垂直):水平および垂直の2方向から照射可能
  • 治療室4(水平):水平方向のみ照射可能

各治療室には、正面および側面の2方向から位置確認を行えるX線撮像装置と、体内の臓器位置をより詳細に確認できるCT装置が整備されています。また、治療室2と治療室3には、X線透視装置も備わっており、肺や肝臓などの疾患において、腫瘍近傍に留置された金マーカーの動きをリアルタイムで監視しながら治療を行うことが可能です。

治療室

装置の概要

当センターでは、最先端の照射技術(スキャニング法)を整備しています。
これにより、腫瘍のみをターゲットとした高精度な重粒子線治療が可能となっています。

線種(種類) 炭素
最大加速エネルギー 430 MeV/n
最大照射野 20 x 20cm²
強度(加速粒子数) 1.2 x 109 pps
治療室数 全4室(水平:2室、水平/垂直:2室)
照射方法 スキャニング法