研究活動
神奈川県の地域の社会経済的背景とがん〈17年間データの大規模解析〉
神奈川県の地域の社会経済的背景とがん〈17年間データの大規模解析〉
~地域の平均収入・就職率は、がんの罹患や死亡と強く関連~
がん予防・情報学部ではがん情報の活用研究を進めています。その一環として実施した、神奈川県地域がん登録*を用いた神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科との共同研究の成果がまとまり、学術誌PLOS Oneに掲載されましたので、お知らせします。
研究のポイントは以下です。詳しくはプレスリリースをご覧ください。
・2000年~2016年、神奈川県全市区町村・約900万人のデータを分析
・地域の社会経済的背景のなかでも、地域の平均収入と就職率の値が低くなると、
その地域のがんの罹患率や死亡率が高くなる傾向が強い
*神奈川県地域がん登録は全国がん登録と並行して神奈川県が独自で行っているがん登録事業。30年以上にわたるデータの蓄積と詳細のデータ項目が特徴。今回の研究のようながん対策に資する研究や、がん検診精度管理、がん患者の予後調査といった、神奈川県民に密着したがん対策のためのデータ基盤となっています。