各学部の研究活動
がん分子病態学部

スタッフ

部長 宮城洋平(みやぎようへい)
1) 内線番号 4038(PHS 5119)
2) FAX番号 045-520-2216
3) Eメール miyagi@gancen.asahi.yokohama.jp
4) 専門 分子腫瘍学、腫瘍病理学
主任研究員 小井詰史朗(こいづめしろう)
1) 内線番号 4033
2) FAX番号 045-520-2216
3) Eメール skoizume@gancen.asahi.yokohama.jp
4) 専門 分子生物学、分子腫瘍学
任期付研究員 竹中克也(たけなかかつや)
1) 内線番号 4033
2) FAX番号 045-520-2216
3) Eメール  
4) 専門 分子生物学、分子腫瘍学
特別研究員 笠島理加(かさじまりか)
1) 内線番号 4033
2) FAX番号 045-520-2216
3) Eメール rkasajima@gancen.asahi.yokohama.jp
4) 専門 がんゲノム解析,分子腫瘍学
特任研究員 宮崎香(みやざきかおる)横浜市立大学名誉教授
1) 内線番号 4033
2) FAX番号 045-520-2216
3) Eメール miyazaki6202@gmail.com
4) 専門 細胞生物学
専門検査技師 中村圭靖
実験助手
(非常勤職員)
高橋朋子、小森由香子、大類久美子
事務担当
(非常勤職員)
依田和美

がん分子病態学部スタッフ

がん分子病態学部の紹介

 人の体の設計図ともいえる遺伝子に様々な原因で起こる変化が積み重なって「がん」ができること、その遺伝子の変化はたとえ同じ患者さんにできた「がん」でも、できた場所が違えばひとつ一つで異なること、が明らかになってきました。また、できた「がん」ではなくて患者さんが生まれながらに持っている遺伝する性質(患者さんの個性)が薬の効き目や副作用の現れる強さに関わっていることも遺伝子のレベルで少しずつですが解き明かされています。患者さんひとり一人に最も適した治療法、治療薬を提供することを「個別化医療:personalized medicine」と呼びます。がん分子病態学部では、「がんの個別化医療」の実現を目指して、がんで起こる遺伝子の変化や、患者さんの個性に関わる遺伝子の特徴についての蓄積した情報を土台にして、がんの「遺伝子診断」の研究を進めています。更に、がんのどのような性質を標的にして攻撃すれば既存のものより、より効果的な治療法・治療薬を開発することができるのかについて、がんを取り巻く低酸素・低栄養の微小ストレス環境にがんが適応するために必要なメカニズムに焦点を絞って研究しています。

がん細胞の分子診断

研究課題

  1. がんの分子診断・遺伝子診断に関する研究
     人体の設計図である遺伝子(その全体像が「ゲノム」)は4種類の文字(塩基)を使った暗号で書かれています.この遺伝暗号を塩基配列と言いますが,次世代シークエンサーという機械に代表される塩基配列を読み解く技術の目覚ましい進歩の結果,がん細胞での広範なゲノム解析が日常診療の中でも行われて,がんの質的診断や治療法・治療薬の決定に利用される様になる日もそう遠くないと考えられています.ですが,そのためにはどんな種類の遺伝子のどのような変化ががんの性質や効果のある治療薬の決定に重要なのか,など,まだまだ知識が不足しています.これを解決するには多くの実際のがんの遺伝子変化と患者さんの病状を比較解析する必要があります.神奈川県立がんセンターでは遺伝子検査を専門的に行う検査科をいち早く立ち上げて(平成12年),臨床各科と検査科,臨床研究所がん分子病態学部が共同して,がんの遺伝子変異情報を臨床の現場に役立てる研究を進めてきました.また,患者さんのご理解・ご協力のもと,このような研究に使用するために平成18年よりがん検体の収集を開始して,現在は5000件を超えています.がん分子病態学部の研究では,現在,次世代シークエンサーを用いた広範な遺伝子変異解析を進めて「がんの個別化医療」の実現を目指した分子診断・遺伝子診断の開発を進めています.また多くの研究機関,創薬企業などとの共同研究も進めています.対象としているがん種は,肺がん,前立腺がん,卵巣がん,大腸がん,膵臓がんなど,多岐にわたります.
  2. 低酸素・低栄養ストレス環境にがんが適応するための機能を標的とした新規治療法・診断法の開発
     多くのがん組織は早い速度で大きくなることと,それに伴う充分に成熟した血管が作れないことなどの原因で,慢性的に酸素不足,栄養不足の環境に晒されています.ところが,がんはこの厳しい環境に適応する様々なメカニズムを持っています.このことは,このメカニズムを標的として叩くことにより,がんを効率よく治療できる可能性を示しています.  このようなコンセプトから,これまでに血管内皮成長因子(VEGF)やその受容体を標的とした薬剤が開発され臨床の現場で使われていますがその効果は充分ではありません.そこで私達は、さらに詳細に低酸素・低栄養ストレス環境にがんが適応する分子機構の解明を進めると共に,それに基づく有効な治療戦略の開発を進めています.これまでの国内外の研究は,がんが陥る低酸素状態に主眼を置いた研究が中心でしたが,私達は低酸素かつ低栄養の状態にすることで初めて相乗的に発現が誘導される遺伝子を見つけ,この遺伝子を働かなくするとがんが成長できないことを確かめています.卵巣がん,大腸がん,膵臓が,前立腺がんなど広範ながん種を対象に研究を進めています.

がん分子病態学部の研究業績

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