医療関係者の方へ
頭頸部外科レジデント研修カリキュラム

 頭頸部悪性腫瘍に対する医療の専門医を目指す研修

研修目的

 頭頸部悪性腫瘍の診断と治療に関して研修し、がん医療に精通した耳鼻咽喉科専門医、気管食道科認定医取得を目指す。

研修目標

 3年間の研修により専門医および認定医取得の一助となることを目標とする。そのためには外科的な手法のみならず、画像診断、化学療法、放射線治療、頭頸部悪性腫瘍の病態生理に精通し、適切な診断、治療方法の選択ができるように修練を積む。

年度別到達目標

1年目到達目標

 基本的な頭頸部悪性腫瘍の診断と治療手技の習得が中心となる。

2年目到達目標

 二年次以降は自ら診断し治療方法を組み立てる力をつけることを目指す。さらに学会での発表、論文作成も積極的に行う。

指導体制

 当科はチーム医療を行っており、レジデントはチームの一員として診療に参加し、部長と医長の指導のもとに診断、治療方針の決定、治療の実践に参加する。

研修内容

  1. 頭頸部悪性腫瘍の診断に関する種々の検査手技の習得
    1. 一般診察:視診、触診、内視鏡、生検など
    2. 頸部超音波検査、超音波ガイド下穿刺吸引細胞診検査
    3. CT、MRIの診断
  2. 手術手技の習得
    頭頸部悪性腫瘍手術は機能障害をもたらし、QOLの低下をもたらす。根治性を犠牲にすることなく機能障害を最小限にするために必要な手術手技を会得する。再建手術についても形成外科専門医の指導のもとに基本的な手術手技を研修する。
  3. 放射線治療の習得
    手術による機能障害を回避するために放射線治療が行われる。小線源治療も含めた放射線治療を、放射線治療専門医の指導のもとに研修する。
  4. 化学療法の習得
    臓器温存率と生存率の向上のために
    • induction chemotherapy(導入化学療法)
    • concurrent chemoradiotherapy(化学放射線同時併用療法)
    • adjuvant chemotherapy(維持化学療法)
    • salvage chemotherapy(再発化学療法)
    を行っている。これらの化学療法の治療計画と有害事象に対する対処の方法を習得し、化学療法が有効に安全に施行できるようにする。
    さらに化学療法の超選択的動注療法の手技を放射線専門医の指導のもとに研修する。
  5. 種々の治験や臨床試験を経験する
  6. 種々の学会に出席し、発表をし、それについて論文を作成する

週間スケジュール

  1. 一年次
    1. 診断:視診、触診、画像診断、臨床検査結果の評価
    2. 治療:手術、放射線、化学療法の適応と治療方法の習得
    3. 患者とのコミュニケーション技術の習得
  2. 二年次以降
    一年次に習得した診断、治療、コミュニケーション技術により、自ら患者の病態を診断し、治療計画を作成し、実践する。
    なお当科で扱う疾患の1年間の例数は、悪性腫瘍未治療例は約150例、手術件数が150例、放射線治療数は約100例である。

研修評価方法

 部長、医長の評価と自己評価をもとに、各個人にあった研修方法とするためのカリキュラムの変更なども行っていく。最終的には患者、家族、看護師、コメディカルスタッフにどれだけ信頼される医師となりうるかが重要になる。また指導医のもとに臨床研究をまとめ、学会発表および論文作成など、学術的手法も含めた自らの成果を発表する能力の向上も重要と考えている。

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