医療関係者の方へ
骨軟部腫瘍外科レジデント研修カリキュラム

 骨軟部腫瘍の診断と治療

研修目的

 希少な疾患群ではあるが整形外科領域で重要な骨軟部腫瘍の診療の特質を習得する。

研修目標

 骨軟部腫瘍は,発生部位・組織型が多岐にわたり、診断・治療・再建なども病態により大きく異なる。日本整形外科専門医取得の一過程にするとともに、骨軟部腫瘍症例に対する適確な対応を習得する。

年度別到達目標

1年目到達目標

 はじめの3ヵ月は指導医の診療を主に見学し、一般整形外科診療とは異なる腫瘍性疾患の特質を理解する。その後に良性骨軟部腫瘍・転移性骨腫瘍・脊椎腫瘍疾患の主治医となり、診療を習得していく。

2年目到達目標

 一年次の経験を基に原発性骨軟部肉腫の主治医となり、手術・化学療法の実際を習得する。
 また疼痛緩和においてはオピオイドの投与時期、ローテーションなども習得する。

指導体制

  1. 部長をはじめとする整形外科専門医が指導
  2. 外来診療見学,病棟管理(抗癌剤化学療法)、指導医の病状・術前説明、手術助手・執刀、後療法・リハビリテーション管理、病理組織切り出しなどによる臨床指導
  3. カンファレンス、抄読会、学会・研究会、多施設共同研究班会議などに参加し、研究方法の習得

研修内容

  1. 一年次
    1. 良性骨軟部腫瘍の診断と治療を通じ、一般整形外科疾患と骨軟部腫瘍の診療の相違を学ぶ。主に習得する知識・技術としては、各種画像検査の読影方法、針組織生検・切開生検、病的骨折の対処法、手術(切除・再建法)の選択と施行
    2. 転移性骨腫瘍・脊椎腫瘍の診療を通じ、進行期癌症例に対する適切な対応を学ぶ。主な習得技術としては、各種癌腫疾患の臨床経過の理解、病的骨折の治療法、転移性脊椎腫瘍の神経学的診断と手術法(脊椎固定術の実際)など
    3. 上記疾患に関する研究報告
  2. 二年次
    上記一年次研修を基に原発性骨軟部肉腫の診療を習得する。また運動器腫瘍による疼痛・神経因性症状の対処法を習得する。
    1. 良・悪性骨軟部腫瘍の診断のポイント
    2. 悪性度に応じた骨軟部肉腫治療の流れ
    3. 抗癌剤化学療法の実際。治療効果判定と有害事象の理解・対処法
    4. 手術療法、特に広範切除の計画と施行。病理切り出し
    5. 切除後再建法の計画と施行
    6. 術後療法とリハビリテーション管理
    7. 原発性骨軟部肉腫に関する研究報告

週間スケジュール

 月曜日:病棟処置、指示.外来見学 17:00~ 翌週の術前カンファランス
 火曜日:手術
 水曜日:抄読会、術後管理 3:00~ 病棟スタッフとカンファランス
 木曜日:病棟処置、指示.外来見学
 金曜日:手術
 ・その他、毎月第3火曜日 18:30~ 神奈川骨軟部腫瘍臨床病理カンファランス

研修評価方法

 自己評価と指導医の評価、また病棟スタッフ・手術室スタッフの意見も参考にして評価する。またそれぞれの意見を参考に指導法にフィードバックしていく。指導法では個々の得意分野を伸ばしていくよう、随時修正していく。

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