診療科・各部門のご案内
放射線診断・IVR科

特色

 私たちはCT・MRI・PETを中心とした画像診断と、血管撮影技術を応用した治療であるIVR(Interventional Radiology)を施行している科です。直接患者さんが受診されることがあまりない診療科ですが、実は広い範囲で密に患者さんに接しているのです。基本的に医師の依頼に基づいて診療をしているのでDoctor of doctorsですね。

 この4月から核医学科と統合され、核医学画像診断も並行しておこなうことになり、さらに画像を使った低侵襲治療(IVR)をもっと広めたいということで、放射線診断・IVR科と名称を変更いたしました。

 3月までは放射線診断科医は5名で核医学科の2名と合わせると計7名で診療をおこなってきました。統合された4月からは4名が退職・異動して、かわりに3名が赴任しました。欠員1名で仕事をしています。仕事量は欠員があっても減らないどころか新病院になって仕事量は増加しています。看護師の協力を得てなんとか毎日をしのいでいるのが現状です。

320列 MDCT 装置
320列 MDCT 装置

 新病院になってCTについてはの最高機種といえる320列のMDCTが一台と現在の標準と言える64列のMDCTが一台導入されました。旧病院の時に購入した16列のCT一台はまだ新しい装置なので、移設して非造影CT専用として稼働しています。これらの装置をフルに稼働し検査しています。新病院になってからの1年間に報告書ベースで19000件あまりのCTを施行しました。今後の1年間ではさらに数が増える予定で、20000件を優に越すとおもわれます。

3テスラMRI装置
3テスラMRI装置

 また、旧病院ではMRIは一台だけでしたが、新病院になって1.5テスラと3テスラの2台のMRIが導入されました。MRIの場合は3テスラの装置が1.5テスラの装置よりも絶対に優れているというわけではありません。それぞれ得意とする領域とそうでない領域があるのです。この2台のMRIを振り分けて診断をおこなっています。旧装置はさすがに性能が劣っていましたので、新装置は画質が著明によくなっているのが解ります。検査数もこの1年間で6000件に迫っています。

 今年度から統合された核医学部門ではラジオ・アイソトープを使った診断を行っています。がんセンターとして大事な柱はPET-CTです。この1年で1800件ほどの検査を施行しています。そのほかには骨の転移を探る骨シンチグラフィーやリンパ節転移の検査なども同じくらいの件数を施行しています。核医学科で行っていた放射線治療については放射線腫瘍科が引き継いでいます。

 当科ではこれらの装置が生み出す医療画像を基本的にすべて読影して報告を作成しています。以前は紙にレポートを印刷してカルテに挟み込んでいましたが、今では画像を外来・病棟にオンラインで配信するフィルムレスのシステム(パックスPACS)を稼働させたのに伴い、レポートもオンラインで配信しています。診察室で、病棟で、所見の理解と画像との関連づけが以前よりもかなりわかりやすくなっています。通常、CT・MRIは検査の翌診療日までに報告書が各臨床科に送られます。

 コンサルティングに関しては院内・院外からの画像診断に関して随時相談をうけ、アドバイスを行っています。

 IVRに関してはリザーバーという器具をつかって行う点滴・抗がん剤治療がありますが、最近では静脈にこの埋め込み型ポートを設置するケースが非常に増えています。一昨年は190人の患者さんに留置をしました。昨年は移転のために装置が使えない期間が約1カ月あったのですが、それでも一昨年と同じ数の患者さんに留置しました。ことしはすでに220人の患者さんに留置し、いままでの最高数となっています。

 当院ではこの静脈用の埋め込型ポートはすべて当科にて留置しています。基本的に1泊入院で行います。(あとに抗がん剤治療が続くときは別です)。この静脈用埋め込型ポートは、抗がん剤の点滴だけでなく、在宅の栄養剤の点滴などにも使用されています。これは、まだまだ普及する領域です。
 また、乳房のX線画像を用いた生検(マンモトーム)は年間およそ130名程度の生検を施行しています。2010年の12月には当院で検査をうけられた患者さんの数が累計で1000人に到達しました。これは全国でもトップクラスの数です。

 このほかにも、当科ではCT画像をガイドにした生検や膿瘍のドレナージ、出血の緊急止血など、さまざまなことを行っています。

治療成績

 当科は基本的に治療科ではないので、報告書作成数、検査数を掲載します。

期間:2013年11月4日~2014年10月31日(新病院に移転して1年間)

種類 件数 備考
CT 19,007件  
MRI 5,057件  
PET-CT 1,781件  
他のシンチグラフィ 1,062件  
静脈用埋め込み型ポート留置 238件 他に動脈注射やフィルター留置、CTガイド生検、ドレナージなどのIVRを行っています。
マンモトーム生検 121件 X線ガイドのもののみ当科で施行しています。

スタッフ紹介(このほかにレジデントが仕事につくことがあります)

診療医師名 認定資格
放射線診断・IVR科部長
 吉田 哲雄
 東京医科歯科大学 昭和54年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本IVR学会 IVR専門医
放射線診断科・IVR医長
 堀川 歩
 琉球大学医学部 平成元年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
放射線診断科・IVR医長
 土井内 恒弘
 群馬大学医学部 平成2年卒
 
放射線診断科・IVR医長
 永田 延江
 山形大学医学部 平成8年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本医師会 産業医
放射線診断科・IVR医長
 山本 弥生
 筑波大学医学専門群 平成15年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本超音波医学会 超音波専門医
日本核医学会 PET核医学認定医
放射線診断科・IVR医師
 鈴木 聡子
 横浜市立大学医学部 平成22年卒
 
非常勤医(火曜日)
 岡崎 百子
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
非常勤医(金曜日)
 野村 幸一郎
 

(更新日:2016.4.1)

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