診療科・各部門のご案内
放射線診断・IVR科

特色

 私たちはCT・MRI・PETを中心とした画像診断と、血管撮影技術を応用した治療であるIVR(Interventional Radiology)を施行している科です。

 直接の主治医として患者さんを担当することがあまりない診療科ですが、実は広い範囲で密に患者さんに接しているのです。基本的に医師の依頼に基づいて診療をしているのでDoctor of doctorsなのです。

 放射線診断科医は6名でこの3年間欠員1のまま診療をおこなってきました。この4月から、欠員は変わりませんが、当科所属のレジデントと研修生が増えたので、人数だけは増えました。既存のスタッフは新人の指導にかかる手間が以前よりも増えていますが、にぎやかに元気に診療に携わっています。

画像診断

320列 MDCT 装置
320列 MDCT 装置

 当院で画像診断に使用するCTは現在の最高機種といえる320列のMDCTが1台と現在の標準と言える64列のMDCTが1台、それに16列のMDCT1台で検査を行っています。16列のCTは旧病院のときに購入したものですが、比較的新しい装置なので、移設して非造影CT専用として稼働しています。

 新病院になってからは1年間に報告書ベースで25000件ちかい数の検査を施行しています。 CT検査ではヨード造影剤を使う検査が圧倒的に多いのですが、安全に十分な配慮をしつつ検査しています。

3テスラMRI装置
3テスラMRI装置

 MRIについては1.5テスラと3テスラの2台のMRIで検査を行っています。MRIの場合は3テスラの装置が1.5テスラの装置よりも絶対に優れているというわけではありません。それぞれ得意とする領域とそうでない領域があるのです。それでいろいろな検査をこの2台のMRIに振り分けて、最適となるようにして診断をおこなっています。検査数もこの1年間で6400件ほど行っています。

 核医学部門ではラジオ・アイソトープを使った診断を行っています。がんセンターとして大事な柱はPET-CTです。この1年で2200件ほどの検査を施行しています。そのほかには骨の転移を探る骨シンチグラフィーやリンパ節転移の検査などもかなりの件数を施行しています。最近、神経内分泌腫瘍という稀な腫瘍に特化した核医学検査も開始しました。これは県内でもトップクラスの数を施行しています。

 当科ではこれらの装置が生み出す大量の医療画像を、基本的にすべて読影して報告を作成しています。以前は紙にレポートを印刷してカルテに挟み込んでいましたが、今では画像を外来・病棟にオンラインで配信するフィルムレスのシステム(パックスPACS)を稼働させたのに伴い、レポートもオンラインで配信しています。診察室で、病棟で、所見の理解と画像との関連づけが以前よりもかなりわかりやすくなっています。通常、CT・MRIは検査の翌診療日までに報告書が各臨床科に送られます。

 またコンサルティング業務として、院内・院外からの画像診断に関して担当医からの質問や相談を随時うけており、これらに対してアドバイスを行っています。

IVR

 IVR(Intervedntional Radiology)とは、カテーテルや針などの道具を使って、CTやX線透視などの画像をガイドに行う治療的行為のことをいいます。

 当院で特に多数手がけているのは静脈系にリザーバーという器具を埋め込む処置です。 静脈系リザーバー(CV ポート)はこれを留置することで、抗がん剤治療を安全にかつスムーズに行ったり、在宅での抗がん剤点滴や、栄養剤の点滴治療が可能になります。この数年、年に220~250人の患者さんに留置しています。かなりの数の患者さんに留置はしているのですが、それでも追いつかず、留置を他院にお願いするケースも時に見られます。

 当院ではこの静脈用の埋め込型ポートはすべて当科にて留置していますし、各種のトラブルの対応もしています。留置をするときは基本的に1泊入院で行います。(あとに抗がん剤治療が続くときは別です)。

 また、乳房のX線画像を用いた生検(マンモトーム)は年間で90-130名程度の生検を施行しています。2010年の12月には当院で検査をうけられた患者さんの数が累計で1000人に到達し、さらに増え続けています。これは全国でもトップクラスの数です。

 このほかにも、当科ではCT画像をガイドにした生検や膿瘍のドレナージ、出血時の緊急止血など、さまざまなことを行っています。 臨床各科が困ったときのお助けマンとして活動しています。

治療成績

 当科は基本的に治療科ではないので、報告書作成数、検査数を掲載します。

期間:2016年4月1日~2017年3月31日

種類 件数 備考
CT 24,558件  
MRI 6,406件  
PET-CT 2,326件  
他のシンチグラフィ 1,199件  
静脈用埋め込み型ポート留置 240件 他に動脈注射やフィルター留置、CTガイド生検、ドレナージなどのIVRを行っています。
マンモトーム生検 90件 X線ガイドのものを当科で施行しています。

 

スタッフ紹介

診療医師名 認定資格
放射線診断・IVR科部長
 吉田 哲雄
 東京医科歯科大学 昭和54年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本IVR学会 IVR専門医
放射線診断科・IVR医長
 堀川 歩
 琉球大学医学部 平成元年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本核医学会 専門医
日本核医学会 PET核医学認定医
放射線診断科・IVR医長
 土井内 恒弘
 群馬大学医学部 平成2年卒
 
放射線診断科・IVR医長
 永田 延江
 山形大学医学部 平成8年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本医師会 産業医
放射線診断科・IVR医長
 山本 弥生
 筑波大学医学専門群 平成15年卒
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本超音波医学会 超音波専門医
日本核医学会 PET核医学認定医
放射線診断科・IVR医師
 鈴木 聡子
 横浜市立大学医学部 平成22年卒
放射線科専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
 検診マンモグラフィ読影認定医
日本核医学会 PET核医学認定医
放射線診断科・IVR医師
 阿武 和
 琉球大学医学部 平成27年卒
放射線診断・IVR科 レジデント
放射線診断科・IVR医師
 安井 一馬
 自治医科大学医学部 平成27年卒
放射線診断・IVR科 研修生
(小田原保健所)
非常勤医(火曜日)
 池田 弦大
横浜市立大学 市民総合医療センター
放射線科より
非常勤医(金曜日)
 谷内 理紗
横浜市立大学医学部放射線科より

(このほかに他科専攻のレジデントが加わることがあります)

公開講座

 当科では、放射線技術科と日本IVR学会の協力をえて、2014年から7月の最週の日曜日に、画像診断とIVRについて、皆さまにひろく理解していただくための体験型のイベント「君もレントゲン博士!」を開催しています。

 対象は中学生ですが、保護者の観覧が可能です。 講演会ではなく、体験型のイベントなので、楽しみながら学ぶことができると好評です。毎年大勢の応募があり、ついに抽選にせざるを得なくなりました。 申し込み受付の期日が近づくと、当院のホームぺージや神奈川県の広報誌、サイエンスサマーなどで要項を発表いたします。

(更新日:2017.4.17)

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