診療科・各部門のご案内
医療技術部 放射線治療技術科

スタッフ : 診療放射線技師 22名  うち 放射線治療専門技師 5名
放射線治療品質管理士 4名
医学物理士 6名
放射線取扱主任者 5名
(重複者含む)

放射線治療について

放射線治療の特徴

 がん治療の3本柱として、手術・化学療法・放射線治療が挙げられます。放射線治療は手術や化学療法と比較すると、身体への負担や副作用が少なく体の機能や形態を温存することができるという特徴があり、ご高齢の方や手術を受けることができない方にも適応が可能な優れた治療法です。

放射線治療の種類

 放射線治療は外部照射と内部照射(密封小線源療法)の2つの治療法があります。
 当科における外部照射はリニアックと呼ばれる治療装置を用いて標的となる腫瘍に体の外から放射線を照射する治療法で、内部照射(密封小線源療法)は小さな容器に密封された微小な放射線源を体内に入れ病巣近傍から集中的に照射する治療法です。

治療精度

 放射線治療の治療計画は医師、医学物理士により精密に行われています。使用される治療装置は安全・安心な放射線治療を受けていただくため診療放射線技師、医学物理士による精度試験を毎日実施し常に高品質で管理されていますので、必要以上の線量や照射範囲以外へ放射線があたることはありません。

放射線治療の流れ

放射線治療の流れ

受付
地下1階 放射線治療部門Q受付
(放射線核医学部門Rと同一窓口)

1)外来受診

地下1階診察室前待合室
地下1階診察室前待合室

  • 放射線腫瘍科医が画像診断や病理診断などをもとに問診・診察を行い、放射線治療の適用の有無を決定します。
  • 適用された患者様には治療方針や治療効果、副作用などの説明をし、同意を頂いたうえで治療計画用CTや治療開始日の撮影日を決定します。

2)治療計画用CT撮影

X線透視装置とCT装置
(左)X線透視装置(VARIAN製 Acuity)
(右)CT装置(GE製 Optima)
頸部用固定シェル
頸部用固定   
シェル   
腕上げ固定台
ウイングボード
腕上げ固定台ウイングボード
  • 治療範囲や照射方法を確認するためX線透視や治療計画用CT装置にて撮影を行います。
  • 撮影時は体位を保持するため固定具を使用し、治療部位の皮膚にマジックで印をつけます。
    また、必要に応じて患者様の頭や体にあった固定具を作成します。

3)治療計画

照射範囲の作成画面(XiO)
照射範囲の作成画面(XiO)

  • CT検査の画像を元にコンピューター上で三次元的にどのように放射線を当てたら良いか線量分布計算で確認し、医師や医学物理士が治療範囲や照射角度の決定をします。この作業により、患者様一人ひとりに最適かつ有効な治療方法を作成していきます。
  • IMRTや定位照射のような高精度治療は治療計画に数日間を要することがあります。

4)放射線治療開始

地下1階放射線治療前
地下1階放射線治療前

  • 外部照射は治療室に入室してから退室するまで10~15分程度です。(ただし放射線治療初日は30分程度の時間を有します。)内部照射は治療室に入室してから退室するまで60分程度です。IMRTや定位照射のような高精度治療は15~60分程度の時間を要します。
  • 照射中は熱さや痛みなどを感じることなく、寝台の上で安静にしていただきます。
  • 治療期間は数日~数週間と患者様の病状や治療部位により異なります。(土日祝の治療は行いません)

放射線治療装置(リニアック)について

 放射線治療を行う際に使用する装置は一般的にリニアック(Linear Acceleratorの略)と呼ばれ、当院では4台のリニアックを所有しています。

 ―当院が所有するリニアック―

Trilogy (Varian Medical Systems社)

Trilogy (Varian Medical Systems社) 正常組織を避け病巣に限局して放射線を当てる強度変調放射線治療(IMRT)や、小さな照射範囲で病巣だけを狙って放射線を当てる定位放射線治療(SRT)といった高精度放射線治療を行う装置です。
また、この治療装置における位置の修正は、6軸のロボット寝台により修正しており、治療計画と1 mm、1°未満に一致した精度で治療を行っております。

Clinac iX (Varian Medical Systems社)

Clinac iX (Varian Medical Systems社) 当院ではこの装置を2台有しており、通常の放射線治療やIMRTなどの高精度放射線治療を行っております。

PRIMUS-M2(東芝)

PRIMUS-M2(東芝) 皮膚、頭頸部、乳腺などの治療に適しており、主に乳房に放射線治療を行っております。また、白血病による骨髄移植の前処置として全身照射(TBI)もこの装置で行っています。

ラルス室について

 ラルス室ではRemote After Loading System(RALS)遠隔操作式小線源装置を用いた治療を行います。この治療では病巣内に挿入した治療器具(アプリケータ)内に放射線源(イリジウム192)を遠隔操作で導入し、病巣に限局して放射線を当てる腔内照射や組織内照射を行います。アプリケータ挿入後、治療室内のCTで撮影した画像を元に治療計画を立てるので順応性のある放射線治療が特徴です。

マイクロセレクトロン(Nucletron製 HDR) (左)CT装置(東芝社製 Aquilion LB)(右)X線透視装置(東芝社製 LX40)
マイクロセレクトロン
(Nucletron製 HDR)
(左)CT装置(東芝社製 Aquilion LB)
(右)X線透視装置(東芝社製 LX40)

よくある質問

Q1. 放射線って痛くないですか?
A1. 放射線があたることによる痛みや熱みはありません。
 
Q2. 体にある印って消してもいいですか?
A2. CT撮影の際にお体に書かせて頂いた印は、 消さないようにお願いいたします。また、治療初回の日に新たにいくつかの印を書かせていただきます。治療が始まってからは毎日お会いいたしますので、 印が薄くなったらその都度書かせていただきます。
 
Q3. お風呂には入っていいですか?
A3. お風呂に入って頂くのはかまいませんが、体にある印は消さないようにお願いいたします。
 
Q4. 放射線治療で髪の毛は抜けますか?
A4. 頭に照射を行った場合には、治療2~3週目で毛髪が抜けることがありますが、それ以外の部位で放射線の直接的な影響により頭髪が抜けることはありません。
 
Q5. どの病気も放射線の量は一定なのですか?
A5. 放射線を照射する部位や病気の進行具合等で照射される放射線の量は異なります。詳しくは、担当の医師にお尋ねください。

 

放射線治療は放射線腫瘍医師をはじめとする各科医師、診療放射線技師、医学物理士、看護師が共同して行います。各専門分野での知識・技術が最良の放射線治療に繋がるように連携・協力し合いながら業務を進めていますので、当科で治療を希望する、もしくは治療している患者様はご安心して治療を受けてください。また、疑問や質問がございましたら小さなことでも遠慮せず医師や技師、看護師等の治療スタッフにお尋ねください。

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